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「そうよ、風紀委員なら問題ないじゃない。
摩利、生徒会は司波達也くんと六笠Aさんを風紀委員に指名します。」

そう捲し立てて言う真由美に、一瞬面を食らった後勢いよく抗議の声を上げたのは達也だった。

「待ってください、俺たちの意思はどうなるんですか?
それに、風紀委員が何の仕事をするのかも、聞いていませんよ!」

中条先輩、と説明を求めるようにあずさの名前を呼ぶ達也。
突然名前を呼ばれたあずさはまさか自分が呼ばれるとは思ってなかったらしく、「ひぇ… 」と小さく悲鳴を上げながら細々と説明を始めた。

「と、当校の風紀委員──・・・その任務は魔法使用に関する校則違反者の摘発と魔法を使用した騒乱行為の取り締まり…いわば魔法科高校の警察です。」

そう説明を終えたあずさに礼を言った達也は、今度は摩利に視線を向けた。

「念の為に確認させてもらいますが。」
「なんだ?」
「今の説明ですと、風紀委員は喧嘩が起これば力ずくで止めなければいけないんですよね?」
「そうだな」
「そして、魔法が使用された場合それも止めなければいけない、と。」
「できればそうなる前に止めて欲しいがな。」

達也の質問に摩利は顔色一つ変えずに淡々と回答していく。
そんな摩利に、達也はとうとうバン!!と机を叩いた。

「あのですね!!俺は実技の成績が悪かったから二科になったんです!!
実技で劣る二科生が、一科生の魔法使用を止められると思いますか!?」

達也がそう大きな声を上げて反論するのは珍しい。
そう、どこか他人事に思いながらもそれまで大人しく静観していたAが口を開いた。

「生徒会長、風紀委員長。私も反対します。魔法による騒乱行為の取り締まりとなれば、少なからず注目を浴びる場所で行われると想定できます。…私は、なるべく注目を浴びたくないのですが。」

二人してそう反論したが、摩利は「それならば問題ない」と涼しい顔でそう言った。
そんな摩利の言葉にAと達也は面を食らったように「はぁ?」と口を揃えた。

「力比べなら私がいる。表立って何かをする事が不安なら裏方に回れるように手配しよう。」

そう摩利は言い切ったところで、ふと壁にかけてあった時計を見やった。

「っと、もうすぐで昼休みも終わりだな。…放課後に続きを話したいんだが、構わないな?」

なんだか体良く話を逸らされた気がする。
そうAは思ったが、確かにここで有耶無耶にできる話でもない為ため息を吐いて摩利の提案に頷いた。

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- 早く続きが見たい (12月18日 20時) (レス) @page35 id: d8cab8ae04 (このIDを非表示/違反報告)
華奈(プロフ) - 更新楽しみに待ってます♪ (2021年11月25日 23時) (レス) @page22 id: 45dc289628 (このIDを非表示/違反報告)
asukamte9(プロフ) - 乃さん» ありがとうございます。執筆頑張ってるので、もうしばらくお待ちください! (2021年1月24日 22時) (レス) id: 7e8a231f5c (このIDを非表示/違反報告)
- 進み具合はどうですか?とても楽しみにしています! (2021年1月24日 22時) (レス) id: 9c037e67a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねむ | 作成日時:2020年10月5日 20時

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