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達也と無事合流し、Aと達也は重い足取りで階段を上がっていた。
気持ちとは裏腹に足はどんどん目的地へ進んでいく。
4階の廊下の、突き当たりにその扉はある。
見た目は普通の教室と同じ、合板の引き戸だ。
違いがあるとするならば、中央に埋め込まれた木彫りのプレートと壁のインターホン。
そして、巧妙にカモフラージュされているであろうセキュリティの数々だ。
プレートには【生徒会室】と書かれている。
そのプレートを一瞥し、Aは本日何度目かになるため息を吐いた。
達也はそんなAを安堵させる為か、軽く手を握る。
その行為に少しだけ顔を綻ばせたAを見て、達也も深雪も微笑んだ。
(…あまり2人に心配かけさせちゃ駄目ね。)
自分はあくまで、幼馴染みで婚約者。
その立場を弁えなくてはならない。
この気持ちも一旦閉じ込めておかなくては。
｢よろしいですか、お義姉様｣
｢…えぇ。大丈夫よ深雪ちゃん｣
覚悟を決めて、深雪の言葉に返事する。
その返事を聞いた深雪はこくりと頷き、壁にあるインターホンを押した。
淑やかに入室を請う深雪の声に、明るい歓迎の辞がインターホンのスピーカーから返された。
耳をそばでたてておかないとき気がつかない程度の、微か作動音と共にロックが解除される。
引き戸の取っ手に達也が指を掛け、深雪たちを庇うように体を傾けながら戸を開く。
これは、彼ら3人に染み付いた癖だった。
もちろん、何も起こりはしなかったが。
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零 - 早く続きが見たい (12月18日 20時) (
レス) @page35 id: d8cab8ae04 (このIDを非表示/違反報告)
華奈(プロフ) - 更新楽しみに待ってます♪ (2021年11月25日 23時) (レス) @page22 id: 45dc289628 (このIDを非表示/違反報告)
asukamte9(プロフ) - 乃さん» ありがとうございます。執筆頑張ってるので、もうしばらくお待ちください！ (2021年1月24日 22時) (レス) id: 7e8a231f5c (このIDを非表示/違反報告)
乃 - 進み具合はどうですか？とても楽しみにしています！ (2021年1月24日 22時) (レス) id: 9c037e67a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ | 作成日時：2020年10月5日 20時
