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志摩と伊吹は言った通り、近くのパーキングへと向かっているときに
ふと伊吹がこんなことを言い出した。
「そういえばー、宮さんって何者?俺全然知らないんだけど」
「別に知る必要もないだろう。あいつは4機捜で402の宮幸人それだけだ」
「えー!なんでなんで!401と俺たちはちゃんと2人で相棒なのに、あの人だけ1人じゃん!気になる!」
「…はぁ、あいつは1人の方が楽なんだよ。余計な詮索すんな」
そんなことを言っているうちにパーキングへとつき、凶器であろう看板があった金網を見つけそのまま2人はパーキングの中へと入り、防犯カメラの映像を確認しに行こうとしたところでまた伊吹が言葉を発した。
「あれ、これ朝の煽り運転の野郎の車じゃね?絶対そうだ!」
「…本当だ、ナンバーも一緒。」
「車、鍵空いてる」
「ってことは、もしかしてあの煽り運転のやつが被害者…?」
2人は車を調べようとしたところに宮が合流してきた。
『ん、なんか発見したか…ってこれ朝のあれ?』
「そう、朝の煽り運転の運転手が被害者だろう。助手席に血の跡が付いてる」
『なるほど…煽り運転をして復讐された…ってとこか、じゃあ俺は防カメの映像もらってくる』
そう宮と志摩が会話していると、伊吹がまた余計な発言をした。
「ねぇ、なんで相棒いないの?1人って寂しくなーい?」
「おい、バカ」
『…寂しくなんかねぇよ、逆に俺と組んだら死ぬよ。だから組まないんだよ』
そう宮は言い捨てて、防犯カメラの映像をもらいに行った
「お前はバカか!そんなこと聞くやつがいるか」
「だって気になるじゃーん」
「もう帰りてぇ…」
そんなこんなで4機捜が発足してから初めての事件の初動捜査が終わりを迎えようとしていた。
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作者名:いのち | 作成日時:2020年8月31日 13時