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「…エトリのことはさておき、事件の端緒は内部抗争ではなく青池透子の横領だった。みんなのお手柄、組対から感謝状貰いたいぐらい…。それで一億円は?いつ、どこでなくなったの」
「わかってる範囲の青池の足取りは私が…」
そして陣馬さんが青池の足取りを説明していって、青池に空白の4時間があったことまで説明すると糸巻さんがやってきて青池のスマホデータの一部を持ってきて、青池がつぶったーをやっていたことが判明した。
そこには、青池が今まで思ってきたことが事細かく書いてあった
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夜も遅くなった頃に伊吹は1人分駐所で先ほどもらった青池のつぶったーの資料を見ながら何かを考えていて、桔梗さんは外の休憩所で1人メロンジュースを飲んでるとこに志摩が現れた
志摩は隊長が飲んでいるものを見て少し笑いながら指を指した
「…メロンジュース」
「あっ…メロンパン号見てたら飲みたくなって、」
「ふっ、そうですか、」
「…2年前に彼女を助けた、羽野麦と宮、悠木空危険に晒して、けどハムちゃんは籠の鳥で空ちゃんも死んで、宮も心の傷を負ってて…青池透子は誰にも助けを求めずに死んだ。」
なんて隊長がぽつりぽつり話していると、伊吹がひょこっと顔を出したかと思えば陰に隠れながらベンチへと座った
「…青池の最後のツイート、」
「恨言みたいだったね、警察への」
そういうと、最後のツイートから桔梗さんが読み始めた。
「彼女が最後に見た景色は絶望だった。私たちはいっつも間に合わない。なんて、ぼやいてしまった」
そう言って桔梗さんが立つと、驚いたかのように声を上げた
「あれ、伊吹何してんの声掛けなさいよ」
志摩はその言葉を聞いてギョッとした
「伊吹、空気を読みました」
「お前は空気を読めたのか…なんで余計な時だけ読むんだ。」
「いや、例のそういう匂いしたから」
「なんだそういう匂いって」
そう2人がやりとりしている中、桔梗さんがどうやって青池は現金を運ぼうとしたのかの話をしていると伊吹が思い出したかのように紙を取り出した。
「あっ、そうだあっぶねぇ。忘れる所だった…糸巻きまきが青池ちゃんのスマホ地図データからこの宝石店に行っていたった見つけたってー」
とその宝石店の地図を見ながら宝石店へ向かうと閉まる前だったためにすぐに話が聞けた。
2人は宝石店の値段を見ながらぶつぶつ呟いていると店主がきてこういった。
「青池さんね、何度もきて同じような石を二つオーダー本日購入されました。」と言った
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作者名:いのち | 作成日時:2020年8月31日 13時