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401と404は分駐所へ戻って、報告書などを書きながら昼飯の準備をしていた。
伊吹さんは先ほどのトラブルの始末書を書いており、九重さんは報告書。
志摩と陣馬さんはうどんを作っていた。
「そういえば、なぜ宮さんは戻ってこなかったんですか。朝からずっと休憩していないですよね。」
「ん?宮?誰それ」
「402の宮 幸人警部補です。先ほどの現場にもいましたよ」
「あぁ!志摩さんの横にいた人ね!って警部補?俺よりも上!?」
そんなことを話しているうちにうどんは出来上がり、陣馬さんが伊吹さんの書いた始末書の上にうどんのざるを置いたことでまた色々あったが、そのまま4人で食べようとしたところに入電が入った
‘「警視庁から各局、墨田署管内にて重症傷害容疑事案入電中。現状は疋島1丁目2番地3号先の路上。通行中の男性が男に殴打され転倒頭から血を流して意識がない状態。至急現状へ急行されたい」‘
そんな入電が入り、4人はすぐに準備を始めた。
『機捜402、東駒形から向かいます。どうぞ』
「警視庁了解」
「うわ、はっや…」
「ったく、あいつは…少しは休むことを覚えさせないといけねぇな」
『くしゅっ、あー…絶対なんか言われてるこれ』
______
数十分も経つと、401と404も現場に到着して初動捜査を始めようとした
『お疲れ様です。目撃者、お店の人に証言を聞くところです。被害者は意識朦朧としており救急隊員の呼び答えになんとかうなづける程度。被害者からの証言は少し難しいかと思います。』
『あそこのカレー屋で昼を食べて、出たところで急に殴られたそうです。』
「了解、手分けして聴取!ちゃんと規制しろ!!」
「…伊吹さんなんか付いてる。あ、取れた」
「サンキュー…」
そのまま五人で目撃者などに聴取を進めたところで聞いたことを確認することになった。
そこで九重さんが
「盗んだのは財布…?金目当ての犯行でしょうか」
「そう一つに決めつけんな、初動捜査は大きくみる、大きく見て徐々に絞りこむ」
「…被害者は電話で喧嘩をしていた。何かトラブルを抱えそれ線でやられた可能性もありますよね。」
「いや…電話はただの痴話喧嘩、事件には一切関係なし」
「待て待て、目撃者はなんて言ってたんだ。」
「え?好きとかー嫌いとかー…」
「どのあれだみせろ!」
伊吹はメモなど取っておらず、自分の記憶力に自信があるから大丈夫だと言った
そこで志摩が言おうとしたときに宮が口を開いた。
『あのさ、バカなのお前は』
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作者名:いのち | 作成日時:2020年8月31日 13時