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#26 ページ26

「ほーら飯できたぞ!食え食え!」
「いただきまーす!」
「読み方はふいんきではなくふんいきです!」
「は?だから何が?」
『わお、ここまで来たのに諦めない精神すげぇわぁ…」
「あーもう、やかましい!どっちでもいいよ!逃げられたんだろ?伊吹の言い分は確かめようもねぇんだから」

「…犯人役の男は全部で4人、全員同じ服装で同じキャップでリレーして逃げてた」
「わっ、さすが相棒信じてくれた」
「ううん、信じてない。この目で見た」
『同じく、一緒に見てた。そしてその4人が集まってた自販機がよりによって見守り自販機だった』
「ん?でも追尾が途切れた以上直接証拠にならないのでは?」
「顔さえわかれば任意で職質できる」

「…なぁ、志摩。宮ちゃんおかしくねぇか?」
『ん?』
「なんで公園の裏手にいたんだ?」
「裏に車を回したから」
「だからなんで?!」
『ふっ…伊吹が走り負けると思ってたから…だろ?』
「ふふっ、ああそう」
「あー!うっわ、信用されてねぇ!!」

このやりとりを見ながら4機捜のみんなは笑いながらうどんを食べていてそこに志摩一言が刺さった
「負け犬がぁ」
「うわ、それ言っちゃダメだわ。相棒だもん!」
_____
飯を食い終わり順番に仮眠を取ろうとしていて先に伊吹と陣馬さんが仮眠をとることになり残りの3人は片づけをしていた。

「よくやりますね。カバーして、隊長に進言して人員の入れ替えをした方がいいと思います。…迷惑ですよあんな刑事」
『…九重さんってさ自己評価高いね。まるで自分は迷惑じゃないって』
「でも実際に…」「あぁ、宮も余計なこと言わない。俺は、案外こいつのことを買ってる、」
「野生の勘と足の速さ?くだらないですね」
「本当くっだらねぇよ、そんなんどうだっていいよ」
「他に何が?」「俺らにない所」

『九重さんさ、ループゴールドバーグマシンって知ってる?』
「別名ピタゴラ装置とも言う」
「…連鎖的に運動する仕組みのことですか?」
「そう、辿る道は決してまっすぐじゃない障害物があったり、それを避けようとしたらまた別の道に入ったり…そうこうしているうちに罪を犯してしまう。何かのスイッチで道を間違える」

志摩はそう言いながら何かをしようとしていた。
宮はそれをじっと見つめていた

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作者名:いのち | 作成日時:2020年8月31日 13時

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