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そうこうしていうるうちに、公園の裏へと車を走らせると伊吹が花壇のところに足を抱えながら座り込んでいた。
「あれー…?伊吹刑事お一人ですか?犯人はどうしたんですか?あっれー…おっかしいな…さっきは余裕で捕まえるとかなんとか言ってましたけど…」
志摩がそう笑いながらいうと宮もつられて笑ってしまった
『っふ…志摩、そんなこと言うな…ふふっ』
「あんなのインチキだもん、ウサインボルトでも勝てない」
「相手が世界記録所持者の脚…「そんな奴がこんなとこいるわけねぇじゃん」ああ、こないでこないで危ないから…どっちだよ。」
「…相手がウサインボルトでもリレーには勝てない。」
『…リレーね』
そこからは何事もなく、一旦休憩をするために分駐所へ戻った。
志摩と陣馬さんが夕飯の準備をしている中、伊吹と九重さん宮はご飯を食べるスペースを作るために書類などを片付けていた、すると…
「つまり伊吹さんは相手に走り負けたと言うことですか」
「だー!せいせいせいせい!九重くん俺ちゃんと話したよね?話聞いてた?相手は1人じゃなかったの暗かったし俺も走っているときは夢中だったしわかんなかったけど!角を曲がるたびに別のやつにチェンジしてた!」
「ふーん、証拠は?」
「ない!ふいんき!」
「ふんいき、」
「あのねぇ、最初のやつと公園を最後に出たやつは絶対違った!ふいんきだけど」
「ふんいき!」
「わかってるよ…証拠もないのにふいんきで決めつけんなって志摩みたいなこと言いたいんだろ!」
「私は!ふんいきだと!」
「何お前、どうしたのふいんき魔人?怖いわぁ」
『…無駄だ、九重さん。こいつあなたの言ってること理解してない。もういたずら通報の犯人のことでいっぱいいっぱいだから』
九重さんと伊吹の会話を聞いていた宮は九重さんにそう言って首を横にふった
「あいつらは一体何もめてんだ」
「404の車内はいつもこんな感じです。」
「いや、キューちゃんよりも志摩の方が絶対優しい」
「キューちゃん?」
「優しくしてるつもりはない、俺はただ諦めてるだけ」
「ほらみろ、ウエーイ」
『伊吹、褒めてないぞ』
「は?」「全く褒めてない」「ウッソ…」
…4機捜は今日も賑やかです。
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作者名:いのち | 作成日時:2020年8月31日 13時