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#18 ページ18

そのまま車を追っていると、陣馬さんから連絡がきた。
志摩がそれに出ると驚きの事実が分かった。
「確かに田辺夫妻には息子はいた。けど亡くなっている。」
『死んでる…か、そしたらなぜあの人たちはそのまま容疑者を匿っている?』

そう疑問に思った宮が呟くと、志摩がシートベルトを外した
「あれ、何すんの」
「ちょっと待ってろ。」
そういうと志摩は車から出て、田辺夫妻の車まで歩き始めた。
『…なるほど、伊吹。車の距離離すなよ』
「え?うん」
「…確かに乗ってる、加々見が乗ってる。」
「ほらー!ね?言ったっしょ!」
「はいはい、宮携帯貸せ」
『ん、もうかけてる』
「さすが、陣馬さん車の後ろに花がありました。多分しょうぶの花です。店名は…」

「ねぇ、宮ちゃんと志摩って初めましてじゃないの?すっげー連携取れてない?」
『普通だ、こんなもん』

志摩が電話している中、伊吹に聞かれたことを淡々と話しているうちに電話が終わり志摩が伊吹にこう言った。
「車ん中にボイスレコーダー置いてきた。Bluetoothでこっちに直接音声を送る。」
「違法捜査じゃん」
『もし仮に彼が本当に犯人だったら必要な措置だ。ほら距離離すなって』
「あ!さっき宮ちゃんが言ってたのそーゆことか!合点承知の助!」
『だから古い…』

そのままBluetoothで田辺夫妻の車の音声を聞いていくうちに違和感に気づいた。
『なぁ、ほんとにこの夫妻脅されているのか?全然そんな感じしないけど…』
「確かにな…、あっ、おい伊吹…距離!」
「うわっ、ごめん…でもさ、加々見がやってないって言ってるんだからまだわからないだろ?」
「なんでだ、凶器らしきものも持っていたんだぞ」
「いやさ、気が動転して思わず持ってきちゃったかもしんないじゃん?」
『…それでも、俺たち警察は疑うのが仕事だ。一番犯人に近い彼を疑わないでどうする。』
「いや、さっき会話にも出てたけど、岸とか?後はー…第一発見者とか、もしくは他の第三者とか!」
『その可能性は大いにある、だけどな。これが俺たちの仕事なんだよ。』

そう宮が言い切ると静かになり、そこに本部からの無線が入った。

「1機捜本部から機捜404、どうぞ」
「はー…えー機捜404どうぞー」
「は?何それ」
「もう声が怖い…んんっ、機捜404どうぞ」

伊吹の受け答えに呆れたのか、本部の桔梗さんからきた無線に少しダルそうな感じでいうと
そう言われたので、姿勢を正し志摩は無線に答えた。

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作者名:いのち | 作成日時:2020年8月31日 13時

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