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そのままメロンパン号で前の車を追尾していくうちにどうも穏便にすむかわからないような事態が起きた
『ここで検問か…、まぁそうなるな…』
事件の情報は警察の間では既に回っているために、緊急配備で検問が敷かれていた。
「あー、どうする?いっちゃう?つか行きたい!」
「待て待て…」
『もしなんかあったらすぐに出られるように待機…』
そう言って宮は後ろの扉の方へ近づいた。そうこうしているうちに、容疑者の乗っていると思われる車の検問が終わり、この車の番になったところで伊吹がこう言った。
「ねぇ、前の車容疑者乗ってたよね」
「え?」
「あぁ、ごめんなさい警察です。前の車にいた男性なんですが…」
「息子さんだそうです。話もとても具体的で…」
『…息子?』
そしてそのまま車を追尾していくうちに県境まできてしまった
『あ…、東京でるな、志摩』
「え、でちゃダメなの?」
「機捜404から1機捜本部、国道10号線から神奈川へ入る。神奈川県警への捜査協力と通信情報群への広域通信リンク依頼を求む」
_______一方、401の陣馬さんと九重さんは田辺夫妻の家へと出向いて情報を聞いていた。
「志摩さんが、伊吹さんの暴走に付き合うのか理解できません。優秀だったと聞いてますが…」
「優秀だった…?」
「私もここに来る前に情報収集ぐらいしますよ」
「…なんで、ここにきたか知ってんのか」
「失敗したんですよね。捜査一課で」
____「志摩は、相棒を殺した。」
「あ、後。宮さんも…」
そう九重が続きを話そうとしたら家の人が出てきて遮られるようになった。
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作者名:いのち | 作成日時:2020年8月31日 13時