【銀魂３ｚ】この声が届く先

▼１２−５ ページ10

あれから。





銀八はこのまま病院にいるとかバカなことをほざくので

強制退場させた。




僕は今日明日と一応入院だ。




明日も必ず見舞いに来ると言い残すと銀八は名残惜しそうに
帰った。





あ「まったく」



布団に入り込みながら

自分の手を見た。





あの夢のなかで確か



暗闇が怖くて光に手を伸ばした




怖くて不安でこの手を



握って欲しいと本気で思っていた。






呼ぶ声に必死にすがりついて



引き上げて欲しい




助けて欲しいと・・・。









最近、いやあいつに会ってから



自分の中にある誓いが





この手のことを忘れそうになる。






・






・




笑いあいたいと思う。






…お母さんのことを忘れそうになる







それは


イヤだ。





自分が変わっていってることを心の隅で感じ取っていた。






なんだろう





本当に。





あいつに会ってから





誰かがいなくなるのが…







あ「？」





いなくなるのはいつものこと。



みんなそばから離れる。





永遠なんてこの世にないというのは自分が一番知ってる。







いなくなるがなんだろう？




こんど銀八にでも聞いてみよう。

あ・・・

あれ？

僕今なんて思った？

…銀八に早く会いたい＿＿＿？

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