俺の妹は心配、性......？ (ページ6)

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56話ページ6

｢はいどうぞ｣

楓｢うぉー！美味そう！
いただきます！｣

手を合わせて1口食べると子供のように目を輝かせた

楓｢めっちゃうめぇ！天才じゃん！｣

｢大袈裟だよ笑
でもありがと｣

夢中で頬張るふー君の頬がリスみたいになっていて口元にはケチャップがついていた

｢ふふ、変わんないねふー君は｣

変わらないからこそ、皆が着いていきたいって思うんだろうな

楓｢ん？なんか言ったか？｣

｢んーん、なんでもない
ほら、口周り汚れてるよ笑｣

楓｢あ、マジ？｣

｢そっちじゃなくてさ｣

おしぼりで拭こうと手を伸ばした時

ヤ｢悪ぃA、俺の携帯見てねぇか？
置いていったみた、い....｣

忘れ物を取りに来たヤマトさんが入ってきて私達を見た瞬間に固まった

ヤ｢な、な、｣

｢あ、やっぱりこれヤマトさんのだったんですね
はいどうぞ｣

レジ横に保管しておいたスマホを渡しても目を見開いたまま動かない
どうしたんだろ？

｢ヤマトさん？｣

ヤ｢もしかして....こいつが司ってやつか！？｣

｢はい？｣

直｢バカだろ....｣

楓｢え？あんた司の事知ってんの？｣

ヤ｢え？じゃあ違ぇのか？
そういや金髪じゃねぇな｣

｢違いますよ....
この人は司君の友達で鬼邪高校の人です
前にイトカンの宣伝したら来てくれて｣

楓｢花岡楓士雄っす
あんた何で司の事知ってんだ？｣

ヤ｢いや、さっきAから話聞いてて
こいつの初恋が｣

｢わー！なんでもないなんでもない！｣

ヤマトさんの言葉を遮るように叫ぶとふー君が不思議そうに首を傾げた

｢えっとヤマトさんは山王連合会の人でここの常連さんなの
私も仲良くしてもらってるから鬼邪高校の事とか色々話してて
ほら、芝姉も山王のレディースに入ってるしお兄ちゃんも時々迎えに来てくれてるからさ｣

楓｢へー、お前色んな所に知り合いがいるんだな｣

｢あはは、そうなんだよね〜｣

な、なんとか誤魔化せた....
ヤマトさんを睨むと両手を合わせて謝罪のポーズをしてきた
まさかとは思うけど

｢ヤマトさん、ちょっといいですか？｣

ニコリと笑って裏口を指すと小さく頷いた
お客さんもふー君だけだし直美さんがいればなんとかなるでしょ

｢直美さん、少し外出てきますね｣

直｢はいよ｣

2人で外に出るとヤマトさんが再び両手を合わせて謝ってきた

ヤ｢悪かった！｣

｢正直に答えてください
さっきの話、誰かに話したりしました？｣

ヤ｢それは、そのー....｣

距離を詰めて問いただすと目を逸らした
図星じゃんか....