俺の妹は心配、性......？ (ページ26)

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76話ページ26

辻side

Aの話を聞くと今回はSWORDの全員で無名街に行くらしい
Aだけじゃなく芝マンの姉ちゃんや苺美瑠紅の人達もいるらしい
女連中はラスカルズの人達がいるから大丈夫、ってこいつは言ってるけど

辻｢けどなぁ、何もない保証なんてねえだろ？
万が一ってことも｣

｢お兄ちゃんも無名街が酷いことになったの知ってるでしょ？
スモーキーさんやルードの人達がいなかったらSWORDが九龍に乗っ取られてたかもしれない
そしたら鬼邪高で今みたいに皆で笑うことも出来なかったかもしれないんだよ？
私だって村山さんや直美さんに助けて貰ってるし今度は私が皆の役に立ちたいの
お願いお兄ちゃん！絶対に危ないことしないって約束するし1人にならないようにするから！｣

真剣な目で訴えてくるA

『いつまでも雛鳥のままだと思わない方がいいよ？
気づいたら自分の元から離れて飛んでっちゃう、なんて事もあるからさ』

鳳仙とやり合った時に村山さんに言われたことを思い出す
俺の中ではAはビビりで泣き虫で俺や芝が守ってやらねえとってずっと思ってたし今でもそう思ってる

けど

こいつも成長してんだよな....

昔のAだったら誰かの為とはいえ自分から危ない場所に行くなんてしなかったはずだ
嬉しいはずなのにもう自分が守らなくても平気だと思うと少しだけ寂しく感じてしまう
きっと芝に言えば同じ気持ちになるだろう
あいつもAのことを妹みたいに可愛がってるからな

辻｢....絶対一人で歩くなよ？
帰りも迎えに行くからイトカンにいろ
村山さんには俺からも頼んどくけど何かあったらすぐに連絡しろ
これが条件だ｣

｢いいの？｣

辻｢俺がごねたってどうせ行くだろ？
めちゃくちゃ心配だし本当は嫌だけどSWORDの大人がいるなら特別だ
今回許可したからって毎回言っていいわけじゃねえからな？｣

｢やったー！お兄ちゃんありがとう！｣

辻｢うわっ｣

飛びついてきたAを抱きとめると嬉しそうに笑っていた

辻｢こういうのは恥ずかしいから嫌だって言ってなかったか？｣

｢偶にはいいじゃん笑｣

辻｢しょうがねえな笑｣

どうやら甘えん坊なのは変わらねえみたいだな
頼むから、もう少しだけそのままでいてくれよ？
そう願いながら頭を撫でるとこっちの気も知らないで不思議そうに首を傾げた