俺の妹は心配、性......？ (ページ23)

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73話ページ23

中越｢やっぱ辻さんの妹っすね笑
俺でも1人で鳳仙は無理だわ｣

中岡｢無茶具合は案外楓士雄さんといい勝負してるんじゃないですか？笑｣

清｢あいつ１回ブチ切れたら落ち着くまで時間かかんだよ｣

泰｢すぐ泣くしすぐキレるし、めんどくせぇ女｣

｢....うるさいチビ泰志｣

泰｢おめぇには言われたくねぇわクソ女！｣

辻｢誰にクソとか言ってんだクソ泰志！｣

泰｢やんのかクソシスコン兄貴！｣

芝｢ダメだこりゃ
A、一旦こっちに避難しとけ｣

芝に手招きをされて隣に座るAは多少は落ち着いたものの、涙は止まっていなかった

芝｢いい加減泣きやめって
母ちゃんの容態が悪いんなら仕方ねぇだろ？｣

｢そ、だけど、でもっ、｣

芝｢あーあー、泣くなって！
えー....どうすりゃいいんだこれ｣

....もしかしてAのやつ、怒ってるんじゃなくて

司｢寂しいんじゃねぇの？｣

芝｢え？｣

｢｢あ？｣｣

楓｢どういうことだ？｣

司｢何も言わずに友達が遠いところに行ってしまった
ドカに聞いた時はムカついたのかもしんねぇけど、居なくなっちまった事に寂しくなったんじゃねぇのか？｣

楓｢そうなのか？｣

暫く黙っていたAが小さく頷いた

芝｢まぁそりゃそうだよなー
俺だって急に辻やAが引っ越したなんて聞いたらショックだし｣

泰｢けっ、今時スマホがあんだからどうにでもなるだろうが｣

中越｢そういう問題じゃないんですよ
女心わかってないな〜｣

中岡｢だからモテないんですよ？｣

泰｢余計なお世話だ！｣

芝｢おい喧嘩は後にして誰かこいつの事慰めてやってくれよ
俺じゃお手上げだわ｣

楓｢じゃあ司の出番だな｣

司｢いや、俺は｣

ジャ｢Aちゃんの気持ちに気づいたの司さんが最初なんですからいけますよ！｣

中越｢それに、司さんなら共感できる部分もあるんじゃないんですか？｣

共感、か
確かにそうかもな
楓士雄がいなくなった時は自分でもわからないモヤが腹の底に残っていたが後からそれが寂しさだとわかった
その時の俺と今のAが何となく重なってしまう

司｢芝、Aのこと少し借りるぞ｣

芝｢....変なことすんじゃねぇぞ｣

誰がするか
心の中で突っ込んでAへと近寄った