俺の妹は心配、性......？ (ページ18)

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68話ページ18

司｢オロチ兄弟の慎也とドカが付き合ってんだろ？
あいつにバレたら面倒くさくなるに決まってんだろうが
分かったら幼なじみ連中にも言うんじゃねぇぞ？｣

楓｢ちぇー、わかったよ｣

本当にわかってんのかねこいつは

司｢そういえば誠司のやつどうなんだ？｣

楓｢あー、まぁ少しづつだけど戻ってるよ
体の方はリハビリも終わって問題ねぇ｣

司｢そうか｣

俺よりも昔から楓士雄と付き合いのある幼なじみの1人、桐原誠司が車に跳ねられて記憶喪失にあった
暫くは楓士雄も落ち込んでいたが今ではすっかりこの通り
鬼邪地区に戻ってきて喧嘩をふっかけてきた坂田基明とも仲良くなって今じゃ時々鬼邪高に遊びに来てる
こいつの人たらし具合は今も健在みたいだ

中越｢にしても同じSWORDなのに鬼邪地区とは全然違いますね｣

中岡｢なんか普通っていうか平和ボケしてるっていうか｣

ジャ｢いやいや、今はそうですけど昔は凄かったんですからね！？
ムゲンが生まれたのも山王だしSWORDの全地区と揉めたのも山王だけなんですから！
あの村山さんが唯一負けたのも山王連合の頭だし｣

楓｢え！？村っちが負けた！？誰にだよ！？｣

司｢山王の頭のコブラって人だ
イトカンにはいなかったけどな｣

楓｢え？なんで知ってんの？｣

司｢Aと買い出しに言ってた時に偶ぜ｣

楓｢司？｣

あの時の光景を思い出し言葉が詰まる
女が寄ってきそうな整った顔に落ち着くような低い声
その上喧嘩も強いときた
あのヤマトって人やイトカンにいた人達も俺達の何十倍も修羅場をくぐってきてるはずだしAのことも可愛がってる
そんな人達に囲まれてるAに俺なんかが太刀打ちできるのだろうか

司｢はぁ〜｣

なんだか今日は疲れた
大人しく帰って寝るとしよう
重い足取りで家まで歩いていると楓士雄が思い出したように口を開いた

楓｢そういえば鳳仙より強いとこあるって言ってたよな
ほら、戸亜留市のやべえとこ｣

ジャ｢鈴蘭ですか？
ま、まさか楓士雄さん鈴蘭に乗り込むつもりじゃないですよね？｣

楓｢んー？｣

ジャ｢ぜ、絶対だめですからね！
あそこは鳳仙と違って無法地帯なんですから！
生きて帰れるかどうかすら危ういんですから！｣

中越｢無駄だってジャム男｣

中岡｢楓士雄さんの顔見てみろよ｣

楓士雄は何かを企むようにニヤニヤと笑っていた
この顔をする時は禄なことを考えていない

楓｢そっかそっか、無法地帯かー｣

ダメだこりゃ....
問題が1つ増えそうなことにため息をもらした