俺の妹は心配、性......？ (ページ14)

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64話ページ14

｢はいこれ｣

司｢？頼んでねぇけど？｣

｢私からのサービス
司君はお客さんなのに手伝わせちゃったしヒカルさん達は街を守ってくれたご褒美ってことで｣

ヒ｢サンキュ｣

ケ｢ありがとな｣

ヤ｢あれ？お前らもいたのか｣

ヒ｢これだよA！今の聞いたか！？｣

ケ｢どうせ俺らは影薄いですよ！｣

ヤマトさんの言葉に拗ねて勢いよくジュースを飲みだした

｢もー、気にしてるんだからやめてあげてくださいよ｣

ヤ｢いや、別に悪気があったわけじゃ｣

悪気がないからこそ傷つくんじゃ....
ヤマトさんに注意をして準備にとりかかる
急いで待たせてる人達の分を作って持っていくと、ふー君と似たような反応をして食べはじめた
これだけ食べっぷりがいいと作りがいもあるんだよね〜
多めに作ったはずのオムライスはあっという間に空になっていた

中越｢美味かったー！
あんた料理上手いんだな！｣

｢お粗末さまでした
母が仕事で忙しいので家のことは私がしてるんです｣

司｢一応聞くが辻はやんねぇのか？｣

｢いや、前に芝兄と頑張ってたんだけど廊下は水浸しになるわキッチンはめちゃくちゃにするわで大変なことになったの
挙句に電子レンジも爆発させちゃったから、やらせたら逆に危険かなって｣

中岡｢なんか、想像ついちまうな....｣

楓｢じゃあ辻はいつもこんな美味いもん食えんのか
いいなー、Aみたいな妹がいて｣

｢ふふ、ふー君も食べたくなったら来ていいよ
私も色んな料理試してみたいし｣

楓｢まじで！？じゃあ今度行ってもいいか！？｣

｢うん、大歓迎｣

最近じゃお兄ちゃん達とも仲良くしてるし反対はされないでしょ

司｢じゃあそろそろ行くか
急に大勢で来て悪かったな｣

ジャ｢また来るね！｣

｢喧嘩も程々にね
いつでも遊びに来てよ｣

司｢あ、そうだ
これやるよ｣

思い出したようにポケットから何かを取り出して私に渡してきた

｢？なに？｣

司｢ここに来る途中に見つけたんだよ
いらなかったら捨てていいぞ｣

小さい袋に入っていたのはヘアピンだった
それもただのヘアピンじゃなくて

｢四葉の、クローバー....｣

司｢お前好きだったもんな？
これ渡したらすぐに泣き止んでたし笑｣

｢え、覚えてたの？｣

司｢忘れるわけねぇだろ？
お前と初めて会った時のことなんだから｣

頭をポンと撫でられた瞬間、身体中が熱くなった
心臓が皆に聞こえてるんじゃないかと思うくらいうるさい
今の私は赤くなった顔を隠すのが精一杯だった