俺達のマネージャー 3

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RIKU side

｢はっ、はっ、も、無理っ！｣

陸｢じゃあラスト2分頑張ってみようか｣

｢んあ゛ー！｣







3










2








1







ビーッ、ビーッ

アラームが鳴り響きAがしゃがみ込む

陸｢コラ、すぐにしゃがまないの
乳酸溜まって辛いの知ってるでしょ？｣

Aはトレーナーとしての知識もあるから本当は1人でもやれるはずなのに、自分を甘やかしたくないという理由でコーチを頼まれた
本当、ストイックというかなんというか....

陸｢じゃあ10分休んでもう1セットね｣

｢はい....｣

陸｢落ち込まないの
これだけ体力あるならMVをとるには充分だって｣

｢昔と比べたら全然です
何度もテイクを撮り直すことを考えたらギリギリですし｣

陸｢真面目なのはいい事だけどAは自分を責めすぎ
少しは褒めてあげないとモチベーションも下がっちゃうよ？｣

｢その分陸さんが私のこと甘やかしてるじゃないですか｣

陸｢俺は本当のこと言ってるだけ
頑張ってるだけじゃなくて成果もちゃんとついてきてるじゃん｣

初日と比べて走れる距離もスピードも格段に上がった
それでもこの子はまだ上を目指している

陸｢Aが頑張ってくれるのは嬉しいし俺達も負けてられないって思えるけど無理はダメだからね？
食事制限だってしてるんでしょ？｣

｢無理はしてませんよ
だって....皆と踊れることを考えたら楽しくてしょうがないですもん｣

陸｢っ、｣

｢それに....1度決めたからには最後までやらないとカッコつかないじゃないですか笑｣

あぁもう、本当に

陸｢敵わないなぁ....｣

｢なにがですか？｣

陸｢なんでもない笑
よし、じゃあラスト走って焼肉だ！
今日はお兄さんが奢ってあげよう！｣

｢やったー！｣

普段は妹のように可愛がっているAだけど、ふとした時にかっこよく見える
初めて会った当時と比べて自分達と共に成長していく姿が嬉しいけれど少し寂しくもある









もう少し










もう少しだけ









俺達の可愛い妹でいてね











なんて我儘な願いを神様は聞いてくれるだろうか

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