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山彰side
俺は夢でも見ているのだろうか
慎｢Aさん....？｣
拓｢なんで....｣
目の前でAが踊っている
嬉しいはずなのに現実を受け入れれなくてただ呆然とその姿を眺めていた
健｢これ絶対ブランクある人間の動きじゃないでしょ｣
キレのある動きに高い跳躍力
オリジナリティを加えた翔平顔負けのアクロバット
健太の言う通りAの動きはダンスをやめて10年近く経った人間の動きじゃなかった
壱｢Aさん、あんなに上手かったんや｣
陸｢なんか、見てるこっちまで楽しくなるね｣
見ている人だけじゃなく自分も楽しむ
それがあいつの理想のスタイルだった
踊っている間もずっと笑顔で心底ダンスを楽しんでいた
陣｢っ、｣
海｢陣さん泣かんで下さいよっ、｣
浦｢海青だって泣いとるやん....！｣
昂｢Aさん、良かった.....！｣
山彰｢はっ、ブランク有りでこれかよ
やっぱ.....っ、すげぇわあいつ｣
またこいつのダンスを見れる日が来るなんて思わなかった
曲が終わる頃には全員が泣いていて、Aのダンスを最後まで見れた奴がいたかどうかわからない
フルアウトで暴れようLet’s get down!
｢はっ、はっ、あ゛ー疲れた！｣
HI｢体力面のブランクはおいといて今でこれなら間に合いそうだね
精神的には問題ない？｣
｢そう、ですね
皆がいてくれたら何でも出来ちゃうかもしれません笑｣
HI｢心強い仲間を持てて良かったよ
おめでとう、A｣
｢HIROさん、まさか....｣
HI｢偶然だよ
ペアの子が足りなかったのは本当だし
これは単なるきっかけに過ぎない
でも....本当に良かった｣
｢っ、ありがとうございました！｣
陣｢Aー！｣
｢うわっ、陣さん重いし鼻水汚い！｣
陣｢よかっ、良かった！本当に良かったなぁ！｣
｢ありがとうございます
あの時、陣さんがいてくれて凄い救われました
恩は返せましたかね？｣
陣｢充分返してもらったわ！｣
｢ふふ、なら良かったです
彰吾君....どうだった？｣
山彰｢....ムカつく｣
｢なにそれ笑｣
山彰｢俺はどんだけお前に驚かされんとダメなんや｣
｢ごめんね？びっくりさせたくて｣
山彰｢ほんまに、もう大丈夫なんか？｣
｢うん、怖くなかったし不安もなかった
きっとトラウマなんてとっくに消えてたんだと思う
皆がいてくれる
彰吾君が見てくれている
それだけで私は勇気を貰えた
あの時の約束....まだ有効かな？｣
山彰｢っ、遅せぇよバカ....｣
おめでとう、A
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作者名：あすか | 作成日時：2022年11月28日 22時
