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海青side
｢えー！めっちゃ可愛いですね！
この時にはもう水泳もしてたんですか？｣
｢そうやね
水泳とダンスは小学校入る前からやり出して、中学から塾も入ったからほとんど家におらんかったよ
今考えたらよく頑張ってたわ笑｣
｢私だったら1年も耐えれん笑｣
｢じゃあ小さい時から努力家だったんですねー
うわ、この時の海青君も可愛い！｣
海｢マジで勘弁してくれ....｣
2人がAさんと話し出してから数十分後に何故かアルバムを持ち出して俺の昔話をし始めた
陣｢まぁ実家あるあるやからしゃーないな笑｣
壱｢Aさん来た時の為に隠しとこ笑｣
最初は緊張していたのに姉達のコミュ力の高さもあり、すぐに打ち解けていた
海｢あんま見んといてくださいよ
結構恥ずかしいんで｣
｢海青君だってお兄ちゃんから私の昔話聞いてたじゃん
これでおあいこだね笑｣
そう言われれば何も言えなくなり、姉達と楽しそうに話す姿を静かに見ることしか出来なかった
｢本当に凄いですね
小学生からは賞状やトロフィー持ってる写真ばっか｣
｢負けず嫌いは生まれつきやったからね
ゲームで負けた時も勝つまで離してくれんかったし笑｣
｢態と負けるなんて優しさ持ってないから毎日泣かせてたな笑｣
｢私も末っ子なので海青君の気持ちわかる気がします笑
でも、その負けず嫌いがあるからスポ男も優勝出来たし、普段の筋トレもメンバー会議も妥協しないで全力で取り組めるんだと思います
私は壁に当たると動けなくなるんですけど海青君はとりあえず壊してみようと動けるんで本当に尊敬しますね
末っ子組も海青君のそういう所を見て少なからず影響されてると思いますよ｣
｢え、ホンマにええ子すぎん？｣
｢Aちゃんがおってくれるから安心して預けられるわ
甘えたで寂しがり屋な所もあるし頑固やけどこれからもうちの弟のこと頼むね
なんかあったら遠慮なく叱っていいから｣
｢分かりました笑｣
壱｢良かったやん笑｣
陣｢耳まで真っ赤やで笑｣
海｢ほっといてください....｣
俺は後何回Aさんに翻弄されればいいんやって....
まさかこんなに褒められるとは思ってなくて体の熱が顔に集中する
少し酔っているのか、フニャリと笑った顔であんな事を言われれば誰だって照れるに決まっている
赤くなった顔を冷ましに洗面所に行けば口元が緩んでいる自分が鏡に写る
海｢今年も大変そうやな｣
それでも楽しくなりそうだと思えるのはきっとあの人がいてくれるからだろう
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作者名：あすか | 作成日時：2022年11月28日 22時
