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海青side
｢っ、んー！これはストック決定だね！
味も香りも想像以上だし口当たりも完璧！
これだったら意外とチーズとか洋のおつまみも合うんじゃない？｣
壱｢あ、俺も思いました
カプレーゼとか良くないですか？｣
｢壱馬君天才？今度これ買ったら皆で飲もうよ
彰吾君とか絶対好きそう｣
酒豪2人で話を弾ませる中、俺と陣さんは飲んでいたビールをちびちびと減らしていた
海｢Aさんはともかく壱馬さんずっと飲んでるのになんで変わんないんですか？｣
壱｢いや、少しは酔ってんで？｣
陣｢そんな真顔で言われてもな笑
Aの酒の強さは遺伝なんか？｣
｢そうですね
兄もですけど家の最強は父なんで
引っ越す前は漁師やってて、毎晩焼酎を飲んでは朝早くに仕事しての繰り返しでしたね｣
陣｢そう言えば昔山彰が言っとったな
Aの家に連絡したくても出来んかったって｣
｢父が腰を痛めちゃって少し町の方に引っ越したんですよ
今は漁業組合の方で管理する側として働いてますね
相変わらず呑兵衛ですけど笑｣
壱｢Aさんのお母さんはなんの仕事してるんですか？｣
｢介護士と柔道の先生をかけ持ちしてる感じかな
後は偶にお兄ちゃんの店の手伝いとかしてる｣
海｢柔道！？｣
｢ほら、私が小さい頃ダンスと柔道してたって聞いたでしょ？
ダンスは商店街のチラシを偶然見てだけど柔道を始めたのは母親に強制されたからなんだよね
あの時は大変だったよ
知らない子ばっかの所に放り出されて投げられるわ締められるわ
どんだけ泣いても｢泣く暇があったら立て｣って怒られるし
今考えたら逃げ道としてダンスを選んだってのもあるのかも｣
壱｢そんな事｣
｢別に後悔してるとかじゃないよ？
甘やかされずに育ててくれたおかげで今の私があるってこと｣
陣｢ほんなら海青の黒帯企画手伝ってやればよかったやん｣
｢私がやってたの何年前だと思ってるんですか笑
素人に毛が生えたような人間よりプロの方が確実ですよ笑
あ、企画といえばこの前面白いの思いついたんですけど｣
バタバタ
｢ん？｣
Aさんの企画を聞いていると2つの足音が聞こえてきた
｢やっと会えた！｣
｢写真なんかより全然美人やん！｣
うわ
面倒臭いことになりそうや
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作者名：あすか | 作成日時：2022年11月28日 22時
