俺達のマネージャー 3 (ページ46)

今日:16 hit、昨日:81 hit、合計:132,278 hit

3-45 ページ46

海青side

陣『んで、後どんくらいで着きそうや？』

海｢多分30分はかかりますよ
兵庫の人なのに関西のお土産はおかしいって駅中のお店歩いてるんですから｣

陣『まぁ、あいつの事やからそうなるとは思ったけどな笑
人も多いからそこまで目立たんとは思うけど気をつけろよ』

壱『海青、Aさん1人にしたらアカンで』

海｢わかってますよ笑
じゃあまた後で｣

ピッ

海｢はぁ〜....｣

お菓子を見ながら真剣に考えてるAさんを見守りながら小さくため息をつく
和樹さんと別れてから家へ向かおうとすると｢手ぶらなんて失礼なこと出来るわけない｣と急遽手土産を買うことになった
内心デートみたいだと喜んでいたのも最初の数分で手に取ってはあれも違うこれも違うと、かれこれ5軒は回っていると流石に疲れてくる

海｢Aさん、決まりそうですか？｣

｢これ関東限定って書いてあるけどパッケージ違うだけで他の所にもあったよね
じゃあこの系統は除外して無難にチョコ？いやでもどうせなら特産品とかの方がいいのかな？
でもこっちは量が少ないし
うわ、これ大阪じゃん
やっぱさっきのお店の生菓子の方が良かった？
でも好き嫌い分かれそうだったし賞味期限も短いしな〜｣

こんな調子で考えているから一向に決まらない
流石の俺も痺れが切れるわけで

海｢これにしましょ
うちのオカン好きなんで｣

Aさんが手に持っていたクッキーの箱を取り上げてレジへと向かう
その途中で適当に壱馬さんや陣さんが好きそうなお菓子があったから２、３個カゴに入れると慌てる様に後をついてきた

｢ねぇ、そんな適当に選んだら申し訳ないでしょ！
ただでさえ迷惑かけるんだから｣

海｢大丈夫ですって
さっきから早く会わせろって催促のLINEがうるさいんですよ
オカンだけじゃなくて姉ちゃん達まで騒ぎ出すから早く帰らないと俺が怒られるんです
それにこういうのは気持ちなんで
Aさんが真剣に考えたってだけで喜びますよ｣

｢そ、それはそうかもしんないけど
ライブの時とかバタバタしてるから挨拶出来てないし、どうせならちゃんとしたいじゃん｣

海｢....それ皆の前で絶対言わんといてくださいよ｣

｢え？うん
だってこんな事滅多にないし｣

そういうわけじゃないんやけどな

傍から聞けば誤解しそうな言い回しにドキドキさせられるこっちの身にもなって欲しい
こんなの陣さんが聞いてたら100%弄られる

熱くなった顔を必死に隠しながらレジへと急いだ