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陣｢とりあえずお疲れ様
Aがおってくれて助かったわ
今年もよろしくな｣
｢陣さん！私、｣
陣｢ダメや｣
真面目なトーンで話す陣さんの声は窘めるようだった
陣｢2月にアルバムもリリースされるしその間もグループだけじゃなくて、さっきお前が言った通り舞台やドラマもある
忙しいのは良いことやけど休める時に休まんと溜まったもんが一気に出てくる
お前が無理をして倒れられるぐらいなら正月の数日休むぐらい何とも思わん
ゆっくりして、万全の状態でまた俺らと仕事しようや｣
｢でも、｣
力｢Aがこの仕事が好きな事も楽しんでるのも分かってる
でも今回は俺達が心配だから、Aの為じゃなくて俺達の為に休んでくれないか？｣
｢....わかり、ました｣
リーダー2人にここまで言われると納得するしかなくて小さく頷いた
和｢そんなにじっとしてるのが嫌なら出かけりゃいいだろ｣
｢高野さん達が仕事しとるのに呑気に遊べるわけないやろ！｣
和｢うるっせぇなぁ
あー、もう埒あかねぇわ
お前今すぐ荷物まとめて出かける準備しろ
5分な｣
｢はぁ！？｣
和｢兄貴命令
母さんちょっとこいつと出かけてくるわ
夜飯は店のあまりもん持ってきたから適当に食って｣
母｢やっと出かける気になったん？｣
和｢ぐじぐじうるせぇから連れ出すわ
一緒にいる俺まで落ち着かんし｣
そう言ってどこかに電話をかけ始めた
荷物と言ってもキャリーケースといつもの仕事で使ってるバッグしかなくてパソコンを片付ければあっという間に支度を終えた
車に乗せられて10分後、駅に到着し何故か2枚の新幹線の切符を買っていた
｢え、どこ向かうつもりなん？｣
和｢関西｣
｢....は？｣
え、関西ってあの関西だよね？
陣さん達の地元でこの前私の誕生日を祝ってくれた大阪府があるあの関西
｢聞いとらんげんけど｣
和｢言っとらんからな｣
｢何しにいくわけ｣
和｢観光？｣
｢なんで疑問形なん？｣
和｢いいから行くぞ｣
行動が謎すぎる兄に引っ張られ新幹線に乗ること数時間
あっという間に新神戸に着いてしまった
｢え、マジでなにしきたん？｣
和｢えーっと、確かあっちか｣
無視かこの野郎
話も聞かずに人混みを潜り抜けて改札に向かう兄を追いかけるしかなくて必死に着いていく
駅を出ても人が溢れかえっていて都会の凄さを改めて実感する
和｢お、いたいた
おーい、こっちこっち｣
｢誰、が....｣
兄が手を振る方を見るとそこには
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作者名：あすか | 作成日時：2022年11月28日 22時
