俺達のマネージャー 3 (ページ41)

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北人side

涼太さん今日の夜空いてる?

涼太さんから突然の誘いに戸惑いつつも、嬉しくてすぐに返事を返す
送られてきたお店に行けば涼太さんだけが個室に座っていた

涼｢お疲れ
忙しいのに急に誘ってごめんね｣

北｢お疲れ様です
忙しいのは涼太さんもじゃないですか笑
今日は俺だけですか？｣

涼｢うん、ちょっと聞きたいこともあったからさ｣

北｢聞きたいこと？｣

涼｢まぁそれは追々話すから
とりあえず食べよ｣

適当に頼んだものを俺は烏龍茶、涼太さんはお酒で食べ進める
ライブやメンバーのことを話しだすと止まらないのは2人とも同じで、気づけば1時間ほど経過していた

涼｢へぇ、そんなことがあったんだ笑｣

北｢あの時は本当に焦りましたね
Aさんが予備の服を用意してくれてなかったらやばかったかもしんないです笑｣

Aさんの名前が出た瞬間涼太さんの顔が曇った
そういえば聞きたいことがあるって言ってたな

北｢もしかして聞きたいことってAさんのことですか？｣

涼｢俺の気の所為だったらいいんだけどさ
なんていうか....避けられてる気がするんだよね｣

北｢え？涼太さんがですか？
龍友さんじゃなくて？｣

Aさんが俺達のマネージャーになる前は先輩達と長い時間を過ごしていた
紆余曲折はあったものの、それも最初の数ヶ月だけで後の数年は皆に可愛がられていたと聞いている
特に涼太さんには弱く、Aさんにお願いをする時は必ず涼太さんが言っていたと本人から聞いていたしそんな事は有り得ないと思うんだけどな....

北｢因みにいつからとか｣

涼｢この前の24時間の時に玲於と話してたから挨拶したら目合わせてくれなかったからその前だね｣

北｢何か怒らせるようなこと｣

涼｢俺がすると思う？
どっちかと言えば龍友君を怒ってた側だしAが嫌がるようなことなんて一度も言ってないししたこともないよ｣

言い切る涼太さんに感心しながら、ここにも隠れ過保護がいたと新たな発見にため息が漏れる

涼｢LINEしても素っ気ないしさぁ
その癖亜嵐君とか裕太君には普通だし？
俺らのマネしてた時は涼太さん涼太さんって子犬みたいに懐いてくれてたのにちょっと離れた間にランペの皆に囲まれてるし？
山彰なんて子供の頃から知り合いなんでしょ？
そりゃただの仕事仲間の俺らなんかよりそっちを取るに決まってるよね｣

酔ってきたのか弱気なことを言う涼太さんの声は少し泣きそうに聞こえた