俺達のマネージャー 3 (ページ31)

今日:70 hit、昨日:105 hit、合計:132,593 hit

3-30 ページ31

｢うわ、かっこいい....｣

黒で統一された手帳と万年筆
添えられていたカードには｢be there for you｣と書かれていた
あなたに幸あれ、か
エリーさんらしいな

直｢Aってスケジュールとか絶対紙で書いてたの思い出してさ
本当は青色にしたかったけど我慢したんだからな？｣

｢ふふっ、ありがとうございます｣

黒はRAMPAGEのイメージカラー
今年もきっと手帳の中身がぎっしりと詰まるのだろう

塩｢えー、こんな素敵な贈り物の後に開けられるとか罰ゲームすぎない？
本当に大したものじゃないからゴメンね？｣

｢えっ、私一度は行きたいと思ってたんです！
こんなに貰っちゃっていいんですか！？｣

塩野さんに貰ったのは"クレープ・アン"の無料券
しかも見た感じ20枚はある

塩｢うちの宣伝にもなっちゃうけどメンバーの皆と食べに来てよ
うちの親、ハイロー見てからすっかりRAMPAGEにハマってるから喜んでくれると思うよ笑｣

｢ありがとうございます！
オフィシャルのインスタに載せてもいいですか？｣

塩｢寧ろ大歓迎
劇団に入ってから交流も増えてくると思うからよろしくね？｣

｢こちらこそよろしくお願いします｣

伸｢俺らのが最後かー
なんかやだなー｣

壱｢兄貴のセンス期待してますよ笑｣

伸｢ハードル上げんなって笑｣

伸さんから渡された袋には小さい箱が2つ入っていた
1つは黒と赤を基調にした椿が描かれているヘアピンだった
そしてもうひとつは

｢こ、こんな高いもの頂けませんよ！｣

有名なメーカーの腕時計だった

伸｢だいぶ前にお気に入りの腕時計壊れたって落ち込んでたじゃん？
あれ以来つけてるの見たことないなって話になってさ
じゃあ俺らがあげちゃおうってことでプレゼント
飾らないで付けてよ？笑
そのヘアピンは町田君がAちゃんっぽいって勝手に買ったやつね笑
まぁ、でも....｣

伸さんは持っていたヘアピンを手に取り私の髪の毛に触れた
数秒後にパチンと音がして視界が広まる

伸｢うん、ちゃんと似合ってるからいっか笑｣

｢あ、ありがとうございます｣

突然のことすぎて驚いたけどニコリと笑う伸さんの顔を見ればお礼を言うしかなかった

店｢ほいお待たせ！
おっちゃん特製ミックスチーズ玉や！｣

店長さんが持ってきてくれたのはあの時と同じお好み焼きで匂いを嗅いだだけで食欲がそそられる

直｢じゃあAにあーんしたい人は手上げてー｣

はい？