過去 〜真実〜 ページ29
完治するまでの１ヶ月は地獄だった
松葉杖を使えば普通に歩けるし生活に支障はない
だけど
先｢そこ！遅れてる！
周り意識して動く！｣
｢｢｢はい！｣｣｣
今まで自分の全てを賭けてきたものが急に出来なくなってどうすればいいか分からなくなった
先生には治るまで無理に来なくてもいいと言われたけれど家に帰っても特にする事がないから見学させてもらっている
｢はぁ....｣
数｢溜息なんかついたら幸せが逃げるぞ？｣
｢りゅ、龍友さん！？今武者修行中じゃ...！｣
｢え、嘘！数原さん！？｣
｢やばいやばい！なんでここに！？｣
練習していた他の子達もまさかの人物の登場で驚愕している
龍友さんは時々こうやって母校である大阪校に足を運んで生徒達の様子を見に来る
ボーカルクラスの筈なのに、気づけば名前を呼ばれるようになり会えば言葉を交わす関係になっていた
数｢今大阪で修行中なんよ
で、久しぶりに来てみたら怪我して柄にもなく凹んどるアホがおるって聞いたから覗いてみたんや｣
｢悪かったですね....｣
数｢....痛むんか？｣
｢そうですね....心が悲鳴をあげてます
早く踊りたい、なんであそこで怪我なんかしたんだ、って｣
数｢ま、無理は禁物や
治ってから今までの分取り戻したらええ
それだけや
ほら、落ち込んどらんといつもみたいに笑っとけ｣
そう言って龍友さんは私の頬を引っ張り出した
｢なにふるんでふか！｣
数｢おー、伸びる伸びる
お前のほっぺ餅みたいでおもろいわ笑｣
｢おもひろくはい！はなひてくらはい！｣
数｢あ？なんて言っとるかわからんわ笑｣
龍友さんの不器用な優しさで、少しだけど沈んでいた気持ちが楽になった
｢......｣
１ヶ月後、足は無事完治してリハビリが始まった
1週間で両足で歩けるようになり、2週間後には基礎的な動きが出来るようになった
でも
ダンっ、キュキュッ
｢はっ、はっ、｣
ここでステップ、飛んでから1度下がってターン
｢あっ、｣
１ヶ月経っても自分の思い通りに動かなかった
頭でイメージしていることをしようとすれば足がもつれてしまう
病院では3ヶ月かかると言われたけど素直にそれを待てるわけがない
年に数回しかないダンス大会
1度でも出場を逃せば経験値は大きく変わる
ソロダンサーを目指す私にとって経験値は1番必要なことだった
｢もう、１回｣
陣｢その辺にしとき｣
｢！？｣
急に声がしたと思えば陣さんが後ろに立っていた
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あすか(プロフ) - sさん» ありがとうございます！ご希望に添えるように頑張ります！ (2022年11月28日 21時) (
レス) id: b7702e35c5 (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - あすかさん» どちらもおもしろそうです☺️！楽しみにしてます！ (2022年11月28日 19時) (レス) id: 7f2f01d438 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - sさん» コメントありがとうございます！LDHメンバーと恋愛に発展させるつもりはないのですが、ifの話か山彰君の夢オチでもよろしいでしょうか？ (2022年11月28日 17時) (レス) id: b7702e35c5 (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！やましょーとくっつかないかなあと期待しております…！ (2022年11月28日 14時) (レス) id: 7f2f01d438 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 続き楽しみに待ってます (2022年11月19日 14時) (レス) @page6 id: 411e2cf0cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすか | 作成日時：2022年11月18日 19時
