俺達のマネージャー (ページ7)

今日:135 hit、昨日:221 hit、合計:230,403 hit

過去〜1年前〜ページ7

山彰side

違う、俺が言いたかったのは

俺が見たかったのは

山彰｢っ、俺は手紙でも電話でもお前の様子を知っとった
それなのにお前の変化に気づけんかった
それが1番悔しくて、情けなくて
今のは全部、八つ当たりじゃ｣

｢ちが、私が勝手に｣

山彰｢どーせ俺に気を遣わせるとか、弱っとる所見せたくないとかそんな理由じゃろ？｣

涙を拭いながら小さく頷いた

山彰｢このアホ｣

｢いっ｣

昔のようにデコピンをくらわした

山彰｢俺がどんだけ心配したと思っとるんじゃ｣

｢ごめんなさい.....｣

山彰｢お前に涙は似合わん
昔みたいに笑っとればええんじゃ｣

｢山彰さ｣

｢それ禁止な｣

｢え？｣

山彰｢昔みたいに彰吾君でええ
てか、彰吾君にしろ
さん付けされても気持ち悪い｣

｢で、でも｣

山彰｢勝手におらんくなった罰じゃ｣

｢うっ、わかった.....
ありがとう、彰吾君｣

お礼を言うAの顔は昔と変わらなかった

力｢2人が落ち着いたところで話を続けようか、って思ったんだけど.....｣

山彰｢なんで陣さんが泣いてるんですか｣

陣｢いや、なんか感極まってな？
山彰も大人になったなぁって｣

山彰｢俺1つしか変わんないですけど｣

｢陣さん、昔から泣き上戸だから.....｣

埒が明かないのでAに話を続けてもらった

｢私は特待生でEXPGに入ったのでダンスが出来なければ居続けることは出来ません
それで担当の先生に相談したら丁度大阪に来ていたHIROさんに裏方の話を持ちかけられました
高校を卒業したらLDHの専属マネージャーにならないかって｣

陣｢それで裏方に回ったんか？｣

｢最初は断りました
ダンサーになりたくて大阪で高い授業料を払ってもらってるのに自分の都合で裏方になるなんて親に言えなくて｣

山彰｢どうせそれもおばさんにバレて怒られたんじゃろ？｣

目線を逸らすのを見ると図星のようだ

｢あんたが自分勝手なのは今更だからやりたい事を仕事にすればいい
やらないで後悔するくらいならやってから後悔しろって｣

山彰｢相変わらずじゃな笑｣

｢それからトレーナーの専門学校に転校してアルバイトも兼ねてマネージャーの見習いをする事になりました｣

陣｢見習いってLDHやろ？
俺ら1回も会ってへんで？｣

｢それは私がガールズメインで動いてたからだと思います
学生時代は夜まで出来ないのでほとんどが雑誌の撮影や個人の取材のアシスタントでしたし｣

まぁ、新人の女が男グループのマネなんかしたら色々と面倒臭い事になるだろうしな