俺達のマネージャー (ページ44)

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翔吾side

安心すると同時に何も出来なかった自分が情けなくなる

翔｢俺は大丈夫です
Aさんこそあいつらに腕掴まれとったやないですか｣

｢あれぐらいなんともないから
本当に大丈夫？｣

翔｢はい
あの、俺.....すみません
Aさんを守るどころかなんも出来んくて、結局Aさんに守られてしまって｣

｢何もしないのが正解だから
あの人達が偶然翔君を知らなかったからいいけど手なんか出したらそれこそ大変な事になってたし
それよりも、嬉しかったよ｣

翔｢？何がですか？｣

｢んふふ笑
大切だって言ってくれたこと｣

『大切な人なんです！』

咄嗟に出た言葉だった
今思えば物凄く恥ずかしいことを言ってしまったかもしれない

翔｢っ〜〜〜！忘れてください！お願いします！｣

｢えー、どうしようかなー？笑｣

その後、誰にも言わない条件でAさんのお昼ご飯を奢る事になった

壱｢なんで翔吾がAさんに奢っとるん？｣

翔｢いや、その、いつもお世話になってるからこういう時ぐらいは、みたいな？｣

陣｢ほんなら俺らにも奢れや！｣

陸｢そーだそーだ！
俺焼きそば食べたーい！｣

山彰｢俺かき氷な｣

健｢俺はねー、フランクフルト！｣

翔｢ちょ、まだ奢るなんて！｣

｢翔君ご馳走様でーす！｣

｢｢｢ご馳走様でーす！｣｣｣

結局先輩達にも奢る事になり、財布の中身を確認した俺の目から海水が流れた

久しぶりに行った皆との海は塩辛い思い出となって幕を閉じた