俺達のマネージャー (ページ5)

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過去〜1年前〜ページ5

山彰side

｢っ、ご紹介にあずかりました
本日から皆さんの臨時マネージャーになりました村田Aです
歴が長いとはいえまだまだ未熟者ですので何かありましたら遠慮なく言ってください
1年という短い期間ですが全力でサポートさせていただきますのでよろしくお願いします｣

戸惑いと不安によってまばらにおきる拍手

俺は彼女から目が離せなくて手足が動かなかった

力｢ある程度は知っていただいてると思いますがリーダーの力矢です
兄からも話は伺っています
お若いのに凄く優秀な方だと聞いているのでこちらこそ僕も含め何か失礼があったら言ってください｣

力矢さんに続き各々が挨拶を交わす中俺以外にも動揺している人が1人

陣｢えっ、なんでAちゃんが
てか、今まで何しててん？
俺ずっとおらんなってから心配してたんやで？｣

おらんなってから？

山彰｢陣さん、それってどういう｣

力｢ストップ2人とも
村田さん困ってるし他のメンバーももっと混乱してるから
とりあえず今は挨拶だけにしてまた後で話そう
村田さんもそれでいいかな？｣

｢わ、かりました｣

力矢さんの言葉で俺らは現場へ向かうことになった

山彰｢陣さん、Aの事知ってたんですか？｣

陣｢山彰もなんでAちゃんの事知ってんねん｣

山彰｢俺は、子供の頃に会ってから仲良くなって
けど、高校に入ってから急に連絡が途絶えたんですよ
最初は忙しいからしょうがないかって思ってたんですけど、あいつの誕生日にメッセージ送っても既読すらつかなくて、実家も引っ越したらしいからどうする事も.....｣

陣｢そうやったんか｣

山彰｢陣さんさっきあれから、って言ってましたよね？
つまりあいつになんかあったって事なんじゃないんですか？
同じ学校に通ってたなら知ってますよね？｣

陣さんを見つめると口を開けたり噤んだり何かを言いたそうにしていた

山彰｢あいつ、昔っからダンスが上手くて、俺のライバルであり目標だったんです
そんなやつが理由もなくマネージャーなんてするわけないですよね｣

陣｢.....後からAちゃんがおる時に全部話したる
今は撮影に集中するぞ｣

山彰｢うす.....｣

なぁ、A

なんでダンス辞めてんだよ

候補生に選ばれた時も

メジャーデビューした時も

1番に話したくて、おめでとうって喜ぶ顔が見たくて

俺、滅茶苦茶頑張ったんよ？

なんで

なんでお前が

泣きそうな顔してんだよ