俺達のマネージャー (ページ35)

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昂秀side

翔｢え、解くコツとかあるんですか？｣

｢んー、なんていうんだろ
立てないと自分は催眠にかかってるって思っちゃうじゃない？
だから立てないんじゃなくて立とうとしないだけって思ったら出来ちゃった笑｣

山彰｢いや違いがわからん｣

山彰さんのツッコミに全員が頷いた

十｢では最後に時間を止める催眠をやってみましょうか｣

浦｢どっちだと思います？｣

翔｢俺はかからないと思う｣

拓｢俺ですら途中で解けたからね笑｣

昂｢でもレベルが10じゃん？案外深くかかるかも｣

慎｢一瞬かかってすぐ解けそう｣

山彰｢ムカつくから願望込みで深くかかるに1票｣

｢ちょっと最後｣

十｢それじゃあ行きますよ〜.....はいストップ！｣

十文字さんの一言でAさんが目を開いたままピクリとも動かなくなった

慎｢拓磨どんくらいかかってました？｣

翔｢えー、２〜３分くらいちゃう？｣

1分程経過した今もAさんは動かない

山彰｢ほんなら今のうちに.....｣

どこから取り出したのか山彰さんは油性マジックを持っていた
蓋を開けてAさんに近づいた時

｢わっ！！｣

｢｢｢うわぁっ！？｣｣｣

急にAさんが大声を出して、全員が飛び上がった

｢あははははっ！絶対に何かしてくると思ったんだよねー笑
あー、瞬き堪えるのしんど笑｣

翔｢し、心臓飛び出るかと思った.....｣

拓｢いつから解けてたんですか？｣

｢慎君が拓磨君がどのくらいかかってたか聞いてた辺りかな？｣

慎｢マジの最初じゃないですか.....｣

十｢いやぁ、これだけかからない人は珍しいですね笑
面白い方に出会えて良かったです
また挑戦させてください｣

｢こちらこそありがとうございました
喜んでお受け致します笑｣

その日の帰り際にAさんが

｢かかりにくい人って術をかける才能あるらしいから試してみようかな｣

なんて事を呟いたのを俺は聞かなかったことにした

そして数日後、山彰さんがAさんの催眠術の餌食になったのは言うまでもない