俺達のマネージャー (ページ34)

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昂秀side

山彰｢いつまで笑っとんじゃ｣

｢っ、ごめん
でももらい催眠って笑
あははっ、無理無理、お腹痛い笑｣

ガチTVで行われた催眠術体験で、言葉が発する事が出来なくなる催眠をかけられた俺だけじゃなく、離れた所に座っていた山彰さんも喋れなくなっていた
これをもらい催眠というらしい
収録が終わったあともAさんがずっと笑っている

浦｢でも意外ですね
山彰さんってこういうの効かない人かと思ってました｣

｢普段理屈で動く人ほどかかりやすいんじゃない？笑｣

山彰｢お前にだけは言われたくねぇ.....｣

ずっと笑われているのが癪に触ったのかむくれた顔でAさんを睨んでいる

拓｢Aさんは催眠とか信じない人ですか？｣

｢いや、信じてはいるよ
でも私多分かかりにくい人なんだよね〜｣

昂｢体験したことあるんですか？｣

｢少しだけね？でも催眠をかけられた時に
あ、今催眠かけられてるなって思っちゃうから自分を客観視しすぎててすぐに解けちゃうの｣

山彰｢ほんなら試してみるか？一流の人にかけられてもそんな事が言えるかどうか｣

山彰さんはよっぽど笑われたことが悔しかったらしい
閃光の催眠術師と言われる十文字幻斎さんに頼むと快く了承してくれた

十｢催眠術が効かない方だとお聞きしましたがどのような催眠を試したいですか？｣

｢じゃあ、1つは初歩的な眠ってしまうやつで、もう1つは拓磨君にかけてた1番強い時間が止まったように感じる催眠でお願いします｣

十｢わかりました
じゃあ早速やっていきましょう
それじゃあ私の目を見てください
目をつぶって....はい！｣

その瞬間、Aさんの体の力が抜けて頭が下がる
俺達もこんな風に眠っていたのか

山彰｢かかってんじゃん笑
人の事言えな｢あー、やっぱり解けるの早いですね〜｣は？｣

5秒も経たない内にAさんの意識が戻った

翔｢嘘やん.....｣

慎｢俺らさっき見せてもらったけど爆睡してましたよ.....｣

十｢確かに早いですね〜
頭の中はどんな感じですか？｣

｢若干モヤがかかってる感じですね
多分短時間なら効くと思います｣

十｢成程、それじゃあ初歩的な催眠をもう1つやってみましょうか
椅子から立てなくなる催眠です
はい、これで立てなくなりました
立ってみてください｣

｢んー、よ、いしょっと！｣

山彰｢はぁ！？｣

昂｢なんでなんで！？｣

俺らがどれだけ力を入れてもやっとで腰をあげれるくらいだったのにAさんはすんなりと立ち上がった