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拓磨side

拓「Aさん、本当は怖いんじゃないんですか?」

ビクリと肩が震えた
あの場で怖がれば皆に弄られると思って平気なフリをしていたんだろう

「彰吾君が言ってたことを信じてるわけじゃないんだけどさ、
思い出しちゃったらちょっと、ね?」

拓「.....更衣室の用事って荷物取るだけですか?」

「あ、うん
着替えは別の場所で済ましたし後は帰るだけかな」

拓「俺、待ってるんで扉開けたまま取りに行けばいいんじゃないんですか?」

普段と違って弱々しく笑う姿を見て咄嗟に言ってしまった

「へ?」

拓「別に変な意味じゃないですよ!?
ただ、怖いなら誰かいた方がいいだろうし明るかったら大丈夫かなって思っただけで!」

慌てて弁明するとさっきまでの不安そうな顔が消えていてクスクスと笑った

「ありがとう
末っ子って言ってもちゃんと男の子だね
どっかのいじめっ子さんの方が子供なんじゃない?笑」

拓「山彰さんに聞かれたら怒られますよ笑」

「じゃあ拓磨君も聞いたから共犯だ笑
皆に内緒ね?」

指を口元に当てて悪戯っ子のように笑うAさんに一瞬胸がザワザワした
この人、偶にこういう事を無意識にやるからなぁ.....
男ばかりで過ごしてきた成人男性にもう少し危機感を持って欲しいものだ

拓「じゃあ、待ってるんで」

「本当に待っててよ?閉めたりしたら怒るからね?」

拓「しませんよ笑」

中に入ってロッカーを開けながら時々俺を確認する
ちょっとどころか結構怖がってるじゃん
俺が遅くまで残っていなかったらどうしてたんだか.....

「お待たせ!ありがとね!
お礼にお姉さんが飲み物を奢ってあげよう!
ジュース、は今は飲めないんだっけ?水でもいい?」

拓「あー、いらないんで俺のお願いひとつ聞いてくれます?」

「なになに?私に出来ることなら何でもどうぞ?」

拓「今度からこういう事があったら俺の事呼んでください
電話でも、LINEでも」

「え、いや大丈夫だよ!?
今日は彰吾君のせいで思い出しちゃっただけで普段は平気だし!」

拓「俺がそうしたいんです
こんな一面を知ってるの俺だけってなんか優越感あるんで笑」

「で、でも」

拓「あー、俺この事海青さんに言っちゃうかもな〜
海青さんも山彰さんに話すかもしれないし?」

「.....拓磨君って彰吾君に似てきてない?」

拓「そりゃ憧れてる先輩の1人なんで?」

「そんなとこばっか似ないでよ」

今日は色んなAさんを見れたな
遅くまで残るのも悪くないかも

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美咲(プロフ) - 続き楽しみに待ってます。 (2022年11月11日 8時) (レス) @page9 id: 411e2cf0cf (このIDを非表示/違反報告)
羽月巫琴 - 面白そう…!頑張ってください! (2022年11月9日 20時) (レス) @page1 id: 0d6ec116e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あすか | 作成日時:2022年11月9日 20時

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