18 ページ35
.
.
「.....俺はさ。
世間的に見れば、
もういいトシしたおっさんだろ？
そういうヤツが、お前を好きって言っていいのかなって思ってたわけ。
ヘタしたら犯罪だしな(笑)」
Aは身動きひとつせず、
黙って聞いている。
「.......それにさ、
Aは将来有望なエリートじゃん。
その芽を摘むような事はできねぇし。
お前が一人前になるころには......
俺はただのおっさんだし(笑)」
そこまで言って、
自分が情けなくなってくる。
結局俺は、
Aに嫌われるのが怖くて
どっちつかずの態度をとっていた
ただの卑怯者だ。
「.......それでも.......」
と言ったのは、
俺ではなくA。
「.......それでも私は、
Jのそばにいたいよ。」
俺を見上げたAの顔は
もう涙は溢れていない。
「もう会わない」
と、夢を勝ち取るための決意を俺に告げた
あの時と同じ、
強くて美しい目をしていた。
「.......Ｊが好き。」
そう言ったAは、
俺の肩に腕を回して
優しいキスをした。
二人でおでこをくっつけると
Aが俺の膝に跨って座る形になった。
「.......後悔すんなよ？」
「.......そっちこそ」
「.......ベッド行く？」
「.......ここでいい。」
Aの方からの熱いキスに、
その場で俺の理性は飛んでいった。
.
.
次の日。
ベッドで甘い朝を迎えた後、
「っこのエロオヤジっ‼︎」
ドレスアップしたAが、
ものすごい剣幕で
ヘアスプレーを投げつけてきた(笑)
「なんでこんなとこにつけんのっ‼︎」
「あ。バレた？(笑)」
「どうやったって隠せないじゃん.....」
今にも泣きそうなAに近づいて
その「怒りのタネ」をチェックする。
真っ白な首筋に咲いた、
真っ赤な華を指でなぞる.......
「.......立派なムシ除けだろ？」
お前は
俺のものになったんだから。
ESCORT..........FIN
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 226人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
遥(プロフ) - みすきさん» みすきサマ。ありがとうございます。お気に入り作者に登録していただくと、遥の全作品が読めるかと思います。探してみてください☆ (2014年8月2日 21時) (
レス) id: b1143a17b3 (このIDを非表示/違反報告)
みすき - 初めまして！甘い夜のを読むにはどうしたらいいですか？どうしても読んでみたいので遥さん！教えてください！ (2014年8月2日 0時) (レス) id: 6a4a9fa756 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 潤那(・∀・)さん» とっても嬉しいコメントありがとうございます。オール担の方に楽しんで頂けたらと思って始めたシリーズなので、ぜひぜひキュンキュンしちゃって下さい！もうすぐ潤くんも登場しますよ〜w (2014年3月2日 21時) (レス) id: f8eaebec01 (このIDを非表示/違反報告)
潤那(・∀・) - まーくんの続き気になってしょうがないですｗｗ 私、潤くんよりのオール担当なのでまーくん以外の他メンにもキュンﾊｰﾄってなっちゃいました！ (2014年3月2日 8時) (レス) id: 8d23cf042d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：遥
| 作成日時：2014年2月28日 20時
