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『お疲れ様です。』
「お疲れ、様.....」
心臓が跳ね上がるほどびっくりしたのに
阿部くんは険しい顔。
“本命”の紙袋をぶら下げた
私の手元をチラリと見て
ますます険しい顔をした。
『....これから、どこ行くんですか？』
「え？」
『Aさん、いつもより、可愛いカッコしてる。』
「か.....」
『あっ！いや！あの.....』
あたふたと焦る阿部くんは
何か言い訳を考えようとしたのだろうか。
でも、何も思い浮かばなかったのか
小さくため息をついて。
『“本命”ですよね、それ.....』
私の手にぶら下がったそれに視線を落とした。
「あー。そうなる、かな....」
『行って欲しくないです。』
「え？」
『だから待ち伏せしてました。』
「..........。」
『あの.....この後、俺とゴハン....とか
行って欲しいです。できれば......』
不安そうな顔で私を見下ろして
そこから視線を逸らさない。
遠慮がちな言葉遣いと表情を纏っていても
私を見つめる視線だけは
しっかりと、真っ直ぐに届く。
“好き”
思わず言葉にしてしまいそうな思いを
ぐっと飲み込んで。
手にぶら下げていた“本命“の紙袋を
阿部くんの前に差し出した。
「はい。どうぞ。」
『.....えっ！？』
「若い子達から、たくさんもらったでしょ？
だから、いらないかなって.....」
『いる！....じゃなくて....あの....
欲しいです。いただいて....いいんですか？』
「うん。これは阿部くんのだから。
まちぶせしてくれて、ありがとう。」
『え、いや、ありがとう、ございます....』
おそるおそる手を伸ばして
紙袋を受け取った阿部くんは
『.....やった....』
本当に嬉しそうに
白い歯を見せて小さく呟くから
私まで嬉しくなっちゃって。
「んふふ。ゴハン、行こうか？」
『......！いいんですか？！行きます！
あの、俺、前にAさんが行きたいって言ってたとこ
予約してて...！』
慌ててポケットからスマホを出して
手を滑らせてスマホを落として。
私なんかに
こんなに一生懸命になってくれる亮平に
この時すでに
溺れていたんだと思う。
でも、その気持ちに素直になって
恋人同士の関係になるのは
まだ少し、先の話だけど。
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遥(プロフ) - NEWSnowさん» 嫉妬なくしてひーくんは語れないですもんね💛🙈💕あとは朝まで、愛し合っちゃって下さい( *´艸`)💛 (2月12日 21時) (
レス) @page7 id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
NEWSnow(プロフ) - 🙈💕ｷｬｰ嫉妬全開なひーくん好き😍もっと嫉妬して欲しい｡その後の2人しっかりと脳内で想像しながら愛し合おうと思います😊(ﾉｼ`>∀<)ﾉｼ ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ (2月12日 12時) (レス) @page4 id: 70264588ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2024年2月11日 21時
