まちぶせ。＊＊＊GREEN ページ7
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【♪〜次は〜東京〜、東京〜.......】
2泊3日の関西への出張で
久々に乗った新幹線。
終点を告げるアナウンスが流れると
隣に座っていた佐々山くんが
ダッシュボードから荷物を下ろしてくれた。
一緒に積んであった紙袋を手にした佐々山くんは
《お、これは〇〇百貨店のチョコレート？》
「そう。佐々山くんにあげる。
いつも、ありがとう。」
《もらっていいの？彼氏、怒らない？》
「.....ちゃんと本命用を準備してますから。笑」
《だとしても怖いなぁ。
彼、パブリックイメージとは真逆で、嫉妬深いから。》
「....そうね。笑」
今回の出張も
ずっと佐々山くんと一緒だって言ったら
だいぶ面白くなさそうな顔してたもの。笑
いつもよりメールの回数も
電話の回数も多かった。
でも私は、そんな亮平が可愛くて。
嬉しくて嬉しくて、仕方ない。
《そういえば、あの頃も貴方にもらったね。》
「え？」
《義理チョコ。本命の紙袋は
いつも研究室のデスクの上に置かれてて。
あれを毎年のように手にしていたのは、
彼だったわけだ？》
「.....そうね。笑」
あの頃。
私たちはまだ大学院の研究生で
亮平は大学生だった。
佐々山くんからの好意と
亮平からの好意を
薄々感じていた、懐かしい頃の
バレンタインデーの出来事が
新幹線の車窓から見える夜景と一緒に
走馬灯のように流れて来た。
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《お、ありがとう。》
私からのいわゆる
“義理チョコ”を受け取った佐々山くんは
デスクの奥に置いてある
明らかに“本命”とわかる袋に視線を送った。
《なるほど。俺は失恋てわけだ。笑》
「え。」
《いやいや、まぁ“今年は”って事でね。》
なんて言いながら
佐々山くんが先に帰っていくのを見送って。
この、明らかに”本命“と思われる紙袋の中身を
渡すべきか否かで悩む。
スマホの画面を見つめて。
【阿部くん】
の番号をタップするか、迷って。
若くて可愛い子達に
たくさんもらってくるんだろうな、
なんて思ったら
やっぱり勇気は出なくて。
持ち帰って、1人で食べようか。笑
なんて、悲しい気持ちになってる私は
やっぱり阿部くんの事を
好きになってしまってるんだろうな、
と自覚して、泣きそうになる。
研究室の電気を消して
その扉を開けると
「.....きゃ.....！」
目の前には
呼び出そうかどうか散々迷って諦めた
阿部くんが立っていた。
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遥(プロフ) - NEWSnowさん» 嫉妬なくしてひーくんは語れないですもんね💛🙈💕あとは朝まで、愛し合っちゃって下さい( *´艸`)💛 (2月12日 21時) (
レス) @page7 id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
NEWSnow(プロフ) - 🙈💕ｷｬｰ嫉妬全開なひーくん好き😍もっと嫉妬して欲しい｡その後の2人しっかりと脳内で想像しながら愛し合おうと思います😊(ﾉｼ`>∀<)ﾉｼ ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ (2月12日 12時) (レス) @page4 id: 70264588ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2024年2月11日 21時
