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「小さいころさぁ・・・」

ぼやんとした表情をしながら
Aがつぶやいて

俺はそれを聞き逃さないように
ぎゅっとAの手を握った。


「大介の周りには
いっぱい可愛い子がいたよね。」

『・・・お世話係?笑』

「そうそう。
急に増えたの、そういう子たち。」

『うん。』

「それで、私が近づくと
あんまりいい雰囲気じゃなくなっちゃうから
大介と一緒にいれなくなって寂しかったんだぁ・・・」

そういやいたな。
自慢じゃないけど俺
ちっちゃい頃から、可愛い顔してたから。

無口でどんくさくて
世話好きな女の子達からしたら
格好のおもちゃだったんだろうな。



『ごめん・・・』

「ん?大介は何も悪くないじゃん。笑」

『でもさ・・・』

「それでね、その子たちがバレンタインの日に
みんなで大介にチョコあげてて。」

『うん。』

「私、悔しくて。」

『うん。』

「でもその後、大介が来てくれたの。
”俺、誰からももらってないんだよね”ってウソついて。」

『んはは。ウソだってバレてんじゃん。笑』

「ね。笑
でも、嬉しかった。ホントは一番にあげたくて
前の日の夜から一生懸命作ってたから。」


ああ、これは俺の方が嬉しいやつじゃん。
こんなに嬉しいのに
この距離を保ってるのなんて、無理だよ。


目を丸くするAの顔は見ないようにして
もぞもぞと布団の中に潜り込んだ。


「ちょっと・・・」

『俺のベッドだもん。』

そう言えばAは
何も言わない事、俺は知ってる。

Aの頭の下に腕を通せば
遠慮がちにだけど、そっと頭を乗せてすり寄ってきて。


それをぎゅっと抱きしめたら
俺はもう、簡単には離せない。



『もう俺、あの頃からずーっとAのチョコしか食ってない。』

「ん?」

『マジで。
んで、これからもAのチョコしか食わないわ。』

「ん・・・ふふ。ありがと・・・嬉しい。」


Aのおでこの保冷剤をずらして
おでこに”チュ”と唇をつければ
きゅん、となるのは止められなくて。

早く熱下がんねぇかな・・・

なんて思いながら抱きしめれば
その腕の中でスヤスヤと寝息を立てるA。


ずっと昔の嬉しい話なんて
掘ればたくさん出てきそうで
もっと話してたかったけど

早く元気になってもらわないと、もたないもんな。


俺の、理性が。笑









作者より。→←・



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(プロフ) - NEWSnowさん» 嫉妬なくしてひーくんは語れないですもんね💛🙈💕あとは朝まで、愛し合っちゃって下さい( *´艸`)💛 (2月12日 21時) (レス) @page7 id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
NEWSnow(プロフ) - 🙈💕キャー嫉妬全開なひーくん好き😍もっと嫉妬して欲しい。その後の2人しっかりと脳内で想像しながら愛し合おうと思います😊(ノシ`>∀<)ノシ バンバン (2月12日 12時) (レス) @page4 id: 70264588ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年2月11日 21時

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