ずっと昔の嬉しい話。＊＊＊PINK ページ13
side大介
・
・
『ただいまー。』
玄関を開けると
途端に甘い、チョコレートの匂い。
今日はバレンタインだもんね。
A、何作ってくれたんだろ？
ウキウキしながらリビングに迎えば
その奥のキッチンから
愛おしい姿。
「おかえり。」
振り向いて“ニコ”って
俺だけに向けてくれるその笑顔が
もう、ギュン！ってなる。
そこら辺に荷物を放り投げて
キッチンまで一直線。
Aをぎゅう、っと抱きしめて
大好きな匂いを嗅ぎしめて
.....あれ？
『なんか、首、熱くない？』
「んー？」
ごまかして離れようとするAを捕まえて
こつん、とおでこを合わせたら
『あっつ。具合悪いっしょ？』
「んーん。大丈夫。」
なんて言って、またキッチンに
向かおうとするから、強制終了。
『とりあえず熱、測ろ？』
「.....わぁ！」
その場でAを担ぎ上げて
ソファーに寝かせて
体温計を手渡す。
よく見たら目もトロン、としてるし
顔も赤いし
ちょっと肩で息してるじゃん。
ピピピ....という電子音が鳴って
Aから体温計を取り上げる。
『ちょっと！39℃もあんじゃん！
どーしよ！？病院行く？』
「んーん。大丈夫。」
焦る俺を横目に
当の本人は冷静だから調子狂うけど
とりあえずまたAを担ぎ上げて
寝室のベッドに下ろした。
『薬！飲む？』
「んーん。
思ったより辛くないの。痛いとこもないし。」
『えー、なんだろ....風邪かな....』
「あ、だったら大介にうつっちゃうよね....
......マスク....」
『いいから！家ん中でしてたら苦しいっしょ？
楽なカッコして寝てな？
なんか、飲む？食いたいもんとか、ある？』
「ふふ....大介....必死。笑」
『なぁに？
俺めっちゃ心配なんだけど....。』
「ごめんごめん。
大丈夫。なんかお昼頃からしんどいなって思ってたんだけどね....」
『もぉー。お願いだから無茶しないでよ？』
バタバタと保冷剤やらスポドリやら
集めるためにキッチンに戻ると
美味そうな晩ゴハンと
めちゃくちゃ甘くていい匂いのする
チョコレートタルト
具合悪いのに
わざわざ作ってくれたのかな、って思ったら
キュンとして
なんか泣きそうになる。
「あ、それ冷やさなきゃ。」
『.....ちょっと！なんで起きて来てんの！』
「だってこれ.....」
『待て待て待て....もぉ....』
いくらなんでも無茶しすぎるし
ちょっと意地になってない？
いつもとは違う
肩で息をするAを抱きしめた。
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遥(プロフ) - NEWSnowさん» 嫉妬なくしてひーくんは語れないですもんね💛🙈💕あとは朝まで、愛し合っちゃって下さい( *´艸`)💛 (2月12日 21時) (
レス) @page7 id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
NEWSnow(プロフ) - 🙈💕ｷｬｰ嫉妬全開なひーくん好き😍もっと嫉妬して欲しい｡その後の2人しっかりと脳内で想像しながら愛し合おうと思います😊(ﾉｼ`>∀<)ﾉｼ ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ (2月12日 12時) (レス) @page4 id: 70264588ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2024年2月11日 21時
