・ ページ11
・
・
「やっぱり、たくさんもらってきたよね。」
大きな紙袋の中には
たくさんのチョコレート。
いかにも高級そうなものや
明らかに手作りだってわかるもの
いろいろ、いーっぱい。
それを見て落ち込む私の背中を
そっと抱きしめた辰哉くんは
『まぁ、笑顔でいただくのもお仕事のうちなんでね。』
なんて言いながら
私の首筋に唇を落として
”ん”って私が反応するのを
楽しそうに眺めてから
『もらったものはありがたくいただかないと。』
なんて言いながら
その山積みになったチョコの包みを
次々と開けていく。
『ちょおっと。何見てんの。
ほら。手伝って。』
「へ？」
チョコの包みを次々と開ける辰哉くんは
個包装まで剥がして
それを大きなボウルの中に投げ入れていく。
よくわからないけど
手伝ってって言われたし。
辰哉くんがするのと同じように
たくさんのチョコをボウルに入れた。
『いや、結構もらってんね、俺。』
「・・・モテモテだね。」
唇を尖らせて答えた私は
最高に不細工だったと思う。
それでも辰哉くんは
”かあいい”って言って笑って。
チョコレートでいっぱいになったボウルを
見たことのない機械のようなものに乗せた。
『これ、酒とか入ってんのもあったよね？
溶けんのかな？』
なんていいながら、ボウルの中をのぞいては
少しかき混ぜて。
その間に、キッチンから山盛りのフルーツを出してきた。
しかも、ちゃんと切ってあって
串まで刺してある。
「え、・・・・。」
まさか。
『ん？フルーツ好きでしょ？
このイチゴとパイナップル、めっちゃ美味いやつよ？』
なんて言いながら
鼻歌を歌ってリビングに運んでいく。
「辰哉くんが、切ってくれたの？」
『ふは。他に誰がいんのよ。わら』
「パイナップルなんて、切るの面倒でしょ？」
『俺を誰だと思ってんのよ。わら』
「・・・・辰哉くん・・・」
『あははは！まじめに答えんの、そこ。
まぁ、座ってよ、食べよ。』
そっと背中を押されて腰を下ろせば
テーブルに並べられていく
辰哉くんお手製のチョコレートフォンデュ。
「私、食べちゃっていいの？」
辰哉くんがもらってきたチョコレートなのに。
そんな私の心の中を
一瞬で見透かした辰哉くん
『俺がもらったもんなんだからどうしようが勝手でしょう？』
そうやって
急に男らしくなって、私を守ってくれるところが
大好きなの。
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 674人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
遥(プロフ) - NEWSnowさん» 嫉妬なくしてひーくんは語れないですもんね💛🙈💕あとは朝まで、愛し合っちゃって下さい( *´艸`)💛 (2月12日 21時) (
レス) @page7 id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
NEWSnow(プロフ) - 🙈💕ｷｬｰ嫉妬全開なひーくん好き😍もっと嫉妬して欲しい｡その後の2人しっかりと脳内で想像しながら愛し合おうと思います😊(ﾉｼ`>∀<)ﾉｼ ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ (2月12日 12時) (レス) @page4 id: 70264588ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：遥
| 作成日時：2024年2月11日 21時
