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『・・・っはぁ・・・・よかった。無事で。』
あったかい彼の胸元に
ギュッとしまい込まれて
少し汗ばんだシャツから彼の匂いを感じると
また涙が溢れた。
「・・・っ・・・照くっ・・・」
『ん。とりあえず、帰ろ。』
照くんは優しく私の肩を抱いて
駐車場まで寄り添って歩くと
すぐに助手席に乗せてくれて。
自分も乗り込むと同時にエンジンをかけて
車を走らせた。
車内は無言のまま、通っている道を眺めれば
向かっている先は照くんのおうちだってわかるけど
その後どうするのかなんて、私には見当もつかなくて。
照くんの顔を見ることも怖くて
ずっと窓の外を眺めてた。
家に行ったら、別れ話になるんだろうか。
今から別れようとする彼女を、わざわざ家に連れてくだろうか。
ぐるぐると、ひたすら考えていたら
いつの間にか見慣れた地下駐車場についていた。
先に降りた照くんが、助手席のドアを開けてくれて
私も一緒に降りていいんだって、
ちょっとだけ安心する。
地下から上がるエレベーターに乗って
エントランスホールに出ると
そこには、見覚えのある女の人。
『照っ・・・』
その声だけで、
大きな照くんに隠れるようにして歩く私にも
わかってしまう。
『照・・・話がしたいの・・・』
『はぁーっ。俺は話すことなんかない。』
照くんの大きなため息と
聞いたことのないくらい冷たい声に
私まで身構えてしまう。
『照、お願い、聞いて？』
『なに？今ここで話して？』
『できれば2人で・・・ゆっく『無理。』』
そっと私の肩を抱いて、
エントランス出ようとする照くんに
彼女は私とは反対側から食い下がった。
『どうして？私・・・きっとまた照と・・・』
『離せよ。』
『・・・っきゃ・・・！』
危ない！
力いっぱい振り払った照くんの腕から
彼女の体が離れていくのを
どうにも見ていられなくて、照の腕をすり抜けて
うでを伸ばそうとすると
その腕を照くんに引かれて
また彼の胸の中に戻っていく。
その瞬間、彼女が尻もちをついたのが見えたけど
どうすることもできなかった。
『・・・いった・・・』
『それ以上痛い思いしたくないなら早く帰って。
俺を捨てたのはアンタだろ？
今度“また”なんて話したら、そんなんじゃ済まないから。』
ぺたりと座り込む彼女に背を向けた照くんは
一度も後ろを振り返ることはなかった。
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遥(プロフ) - アキネコ。さん» ありがとうございます🩷ご期待に応えらえる様、精進します！キリンの首で(え？)待っていて下さい！ウフフ♡ (11月5日 22時) (
レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ。(プロフ) - 連続コメント失礼します！！『次回作では、カップルがひとつ、増えるかも....？』遥様のそんなお言葉に期待してしまっています…！しょった誕生日おめでとうですね。次回作も首を長くして待ってるつもりです！！！続編でも頑張ってください！！ (11月5日 22時) (レス) @page38 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - アキネコ。さん» ありがとうございます！気まぐれ更新なので、気長にお付き合い頂けると嬉しいです。ちゃーんと準備してますので💛もちろん、佐久間くんも🩷( *´艸`) (11月5日 21時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ。(プロフ) - 続・イチバンになりたいのウラ待ってます…(//> <//)佐久間担だけど、どの人も毎回楽しみにししています🩷更新ファイトです！応援してます！ (11月5日 15時) (レス) @page36 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 遥さん» そうだったんですね😄了解しました❗️この話の続きも楽しみにしてますね🖤 (10月18日 22時) (レス) id: 60d138fccd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2023年10月2日 17時
