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『阿部くんが取材に来るってよ。』
同期の佐々山くんが、後ろからポン、と資料を置いた。
その資料を捲れば
亮平が主となってリポーターを務めながら
うちの会社の研究室を紹介していく。
というものらしい。
『おっきくなったよねぇ、彼。』
「・・・そうね。」
『めちゃくちゃイケメンに成長したけど、どう？笑』
「・・・何が？」
『貴方がこんな歳になっても、決まった男を作らず黙々と研究者として働いてる理由が知りたい。
それだけです。』
ああ、鋭いな。
私と亮平の関係を知る人なんて
私サイドには1人もいないけど。
唯一、勘繰ってくるのが彼。
大学時代からの同期で
私が亮平の指導係だったことも知ってる。
もしも私たちの関係性を見抜けるとしたら、彼しかいない。
それと、もうひとつ。
『阿部くんに会ったら、カマかけてみてもいい？』
「何に対する？」
『貴方と阿部くんは、お付き合いをしているのかどうか・・・』
「どうぞご勝手に。」
『・・・俺が貴方を好きだってことも、彼に話していい？』
「・・・・。」
『おっ！困る？』
「・・・好きにすれば？」
ああ。厄介なことになった。
佐々山くんからの好意は、なんとなく気づいていた。
年数を追うごとに、そのアプローチも目立つものになって来て
今ではあからさまだ。
それには気づかないふりをしてきた。
だって、私には亮平しかいないと思っていたから。
ここで大げさに弁解なんかしてしまえば
きっと彼の思うツボで。
それを避けるために、佐々山くんのそばを離れた。
改めて資料に目を通す。
たくさんの有名人が名を連ねている中で
亮平の名前が一番上で。
「本当に、大きくなったんだなぁ。」
なんて。
嬉しいような、寂しいような
複雑な気持ちになる。
付き合ったばかりの頃は、こんな事
想像もできなかったけど。
本当に夢を叶えて、今じゃ一流の芸能人と肩を並べてテレビに出るんだから
やっぱり、すごいよね。
・・・・・・？
出演者一覧の一番下に
記憶に新しい女性タレントの名前があることに気づいてしまった。
ピンク色のマッドルージュの彼女だ。
こういう路線で売り出したってことは
この先も、亮平と一緒に仕事をする機会は増えるだろうな。
でも。
以前のようなざわざわとした気持ちにならなかったのは
きっと
亮平が私への確かな愛を紡いでいてくれるからだ。
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遥(プロフ) - アキネコ。さん» ありがとうございます🩷ご期待に応えらえる様、精進します！キリンの首で(え？)待っていて下さい！ウフフ♡ (11月5日 22時) (
レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ。(プロフ) - 連続コメント失礼します！！『次回作では、カップルがひとつ、増えるかも....？』遥様のそんなお言葉に期待してしまっています…！しょった誕生日おめでとうですね。次回作も首を長くして待ってるつもりです！！！続編でも頑張ってください！！ (11月5日 22時) (レス) @page38 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - アキネコ。さん» ありがとうございます！気まぐれ更新なので、気長にお付き合い頂けると嬉しいです。ちゃーんと準備してますので💛もちろん、佐久間くんも🩷( *´艸`) (11月5日 21時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ。(プロフ) - 続・イチバンになりたいのウラ待ってます…(//> <//)佐久間担だけど、どの人も毎回楽しみにししています🩷更新ファイトです！応援してます！ (11月5日 15時) (レス) @page36 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 遥さん» そうだったんですね😄了解しました❗️この話の続きも楽しみにしてますね🖤 (10月18日 22時) (レス) id: 60d138fccd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2023年10月2日 17時
