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「はい。」
大介はスーツのジャケットを脱いでネクタイを緩めながら
ピンヒールを脱いでソファーに座った私に
ミネラルウォーターを差し出した。
受け取らないまま俯いていると
大介はフタを開けて自分で口に含み
私の顎を掴んで唇の中に流し込んだ。
『・・・んぐ・・・・』
生ぬるい感覚の水分を受け入れて
反射的にのどに流し込む。
上手く口の中に入らなかった分は
のどを伝って流れ落ちて
紺色のドレスの襟元を濡らしていく。
「あーあ、濡れちった。」
『なんで・・・』
「ん？」
『何で言っちゃったの？みんなの前で。』
酔っ払って舞い上がってたけど
冷静に考えたら、おかしいと思う。
大介の立場を考えたら
あんなところで、迂闊に2人の事を公にする事なんて
リスクでしかないのに。
今頃、変な噂が広がってたら？
これからの大介の仕事に、支障が出たら？
それを考えたら怖くて
せっかくの高級ホテルの最上階も、楽しめない。
俯いて涙目になる私の隣で
大介が小さなため息をついた。
「Aが、そんな顔するからじゃん。」
ギュッと手を握られて
その体温を感じる。
「Aが、そんな顔して1人で悲しむくらいなら、
俺、全然いいよ。付き合ってるって、公表しても。」
ふと顔を上げたら
ピンク色の髪の毛の間から見える、くりくりの可愛い目。
その視線は真剣で
決して私を不安にさせない、頼もしい光を宿っていた。
私・・・どんな顔してた？
大介がリスクをおかしてまで公表する気になるなんて
なんてひどい顔をしてたんだろうと思うと
情けなくて。
ポロポロと涙が溢れてきた。
「もぉー！泣かないのぉー！笑」
ギュッと抱きしめられると
大好きな匂いがして、ますます涙が出る。
大介のシャツにギュッと捕まって
鼻を啜ったら、やっぱり大介には隠せなくて。
「酔っ払ったから泣き上戸になってんの？
まぁ、それも可愛いからいいけどさ。」
なんて言って、頭を撫でてくれる。
『ねぇ、もっとお水、飲みたい。』
って言ったら、差し出されるペットボトル。
ふるふると首を横に振ったら
「んへへ。かんわいー。」
なんて笑った大介が
口に含んで、私にそれに流し込んでくれる。
『もっと。』
なんて何度もねだれば
その後は・・・
頭の中は、すでにアルコールで溶けかかっているから
もう。
目の前の大介に溺れるしかない。
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遥(プロフ) - アキネコ。さん» 待ってて下さるなんて嬉しいです( *´艸`)脳内ではスノくんたちが我先にと出番を待っている状態なので...文字起こし頑張ります😊 (9月17日 20時) (
レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ。(プロフ) - えぇ!?!?もう�圭�わりですか！？早かったです！！まだまだあるんです…！？�犬眤圓辰討泙后�！！頑張ってください！！ (9月16日 21時) (レス) @page48 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - レモンさん» 嫉妬魔の岩本君も大好きな設定なのですが、私が書くとちょっとアブナイ方向に走ってしまいそうでｗｗｗ胸キュンストーリーにとどめておけるように、岩本君にはよ〜く言って聞かせたいと思います(笑)あ、そうやって彼女ちゃんに毎回叱られてるのかな( *´艸｀)なんて♡ (9月6日 11時) (レス) id: 1034983af3 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - レモンさん» 恋愛偏差値の低い←阿部くんと大人の彼女、私のお気に入りです( *´艸｀)阿部くんの理屈っぽくて要領の悪いところを、ちゃんと愛してる彼女が逆に愛おしくなってしまって、次々とお話が浮かんでしまうカップルです(*^-^*) (9月6日 11時) (レス) id: 1034983af3 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - レモンさん» わぁぁぁぁ！ありがとうございます！（感激！）じっくり読んで下さったことがわかる、丁寧な感想をいただいて...ホントに嬉しいです。あれ？私、解説書いたっけ？っていうぐらい、阿部くんと彼女の心情を読み取って下さって、感激しております( ;∀;) (9月6日 11時) (レス) id: 1034983af3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2023年8月21日 12時
