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『で、どうなの？』
「何が？」
『佐久間。二人で会ったりしてんの？』
片手に持ったグラスに口をつけながら
御木本くんがサラリと聞く。
「まぁ・・・」
『なんだよ。まぁ。って。笑』
たくさんの人たちに囲まれている大介を見て
正直に答えたくなってる自分がいる。
”私たちは、付き合ってる”
”大介は、私のもの”
でもそんなこと
大介のことを考えたら絶対に言えなくて。
喉の奥で、飲み込んだ。
今日着ている紺色のドレスは
大介が選んでくれたものだし
ピンクサファイアのピアスとネックレスだって
大介がプレゼントしてくれた。
『んへへー。全身、俺まみれだ。笑』
なんて嬉しそうに
着飾る私を見て満足そうにしていた大介は
今は、私とは遠く離れたところで
女の子たちに囲まれている。
『やっぱ。付き合うのは難しいか。』
「え？」
私の焦りを見逃さなかった御木本くんは
目が合うとニヤリと笑った。
『両想いだったじゃん。お前ら。』
「・・・何が？」
『中学ん時。あれ、違うの？
少なくとも俺から見たら、そうだと思ったけど。』
驚いた。
本人同士でさえ気づかなかった思いを
この人は見抜いていたのだとしたら。
「・・よく、見てたんだね。笑」
『お前のことは、特にね。』
たぶん、御木本くんは気づいてる。
私と大介の関係も
今の、私の動揺も。
だからこそ戸惑う。
どう、答えるのが正解なのか・・・・
『俺、今頑張ったら、ワンチャンある？』
「・・・・」
御木本くんの言葉にびっくりして
思わず隣の彼を見上げてしまう。
背の高い彼と視線が合うと
その威圧感からか、目が離せなくなってしまう。
『お、考えてくれてる？』
片方の眉毛をあげながら
楽しそうに笑う御木本くん。
この人は、自分に余裕があるから
こんな表情で、こんなこと聞けるんだな。
なんて、感心してたら。
『ちょっとー！！
そこの秀才カップルー！！みんなで写真撮ろー！！』
大介を取り囲んでいた人達に声をかけられる。
『秀才カップルだって、俺ら。笑』
御木本くんは、そう言って私の顔を覗き込んで
視線を向こう側の集団に移した。
同じように、私も視線を移す
その向こうには
表情のない顔で、私を見る大介がいた。
・・・そんな顔で、私の事を見ないでよ。
溢れそうな涙を堪えて
集団に向かって歩き出した。
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遥(プロフ) - アキネコ。さん» 待ってて下さるなんて嬉しいです( *´艸`)脳内ではスノくんたちが我先にと出番を待っている状態なので...文字起こし頑張ります😊 (9月17日 20時) (
レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ。(プロフ) - えぇ!?!?もう�圭�わりですか！？早かったです！！まだまだあるんです…！？�犬眤圓辰討泙后�！！頑張ってください！！ (9月16日 21時) (レス) @page48 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - レモンさん» 嫉妬魔の岩本君も大好きな設定なのですが、私が書くとちょっとアブナイ方向に走ってしまいそうでｗｗｗ胸キュンストーリーにとどめておけるように、岩本君にはよ〜く言って聞かせたいと思います(笑)あ、そうやって彼女ちゃんに毎回叱られてるのかな( *´艸｀)なんて♡ (9月6日 11時) (レス) id: 1034983af3 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - レモンさん» 恋愛偏差値の低い←阿部くんと大人の彼女、私のお気に入りです( *´艸｀)阿部くんの理屈っぽくて要領の悪いところを、ちゃんと愛してる彼女が逆に愛おしくなってしまって、次々とお話が浮かんでしまうカップルです(*^-^*) (9月6日 11時) (レス) id: 1034983af3 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - レモンさん» わぁぁぁぁ！ありがとうございます！（感激！）じっくり読んで下さったことがわかる、丁寧な感想をいただいて...ホントに嬉しいです。あれ？私、解説書いたっけ？っていうぐらい、阿部くんと彼女の心情を読み取って下さって、感激しております( ;∀;) (9月6日 11時) (レス) id: 1034983af3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2023年8月21日 12時
