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「ただいまぁ。」
『おかえり。』
リビングでノートパソコンを広げてるAさんの背中が見えて
きゅん、とする。
あれは、俺がプレゼントした丈の長いTシャツワンピース。
肩の上にストールがかけてあるのは
お酒を飲んであったまって帰ってくる俺のために
エアコンの温度設定を少し低めにしてるから。
髪の毛は、お風呂上がりだから
後ろでぐるっとまとめて、大きいヘアクリップで留めてある。
おくれ毛が、ちょっとくるくるしてるのが可愛い。
キーボードをたたく指先には
あんまり派手じゃないモスグリーンのネイル。
つま先は、ラメ入りのエメラルドグリーンなのも知ってる。
全部
”俺を思ってるよ”
っていうのが伝わるみたいなAさんの"仕様”だから
何年一緒にいたって、可愛いことには変わりはない。
『楽しかった？』
「ん。」
マウスをカチカチと動かしながら聞いてくるAさんを
後ろからギュッと抱きしめた。
『・・・やっ！！』
ものすごい勢いで振り向いたAさんに
思いっきり拒絶される。
俺を見るAさんの表情が
怪訝そのもの。
『・・・今日は、クイズ勉強会だったんだよね？』
「・・・？うん。」
『・・・なに、ソレ。』
Aさんの視線は、俺のシャツの
ちょうど肩のあたり。
それを追いかけると
「・・・うわ。」
多分、さっき隣にいたタレントさんの
濃いピンクの口紅の跡が
くっきりとついていた。
「あ、これはさ。事故っていうか、なんていうか・・・」
『それ、つけた人の匂いなんだね、コレ。』
Aさんの言葉で初めて
俺を拒絶した理由が分かった。
「あの・・・今日から勉強会に参加した人でさ。
それで、隣で飲んでたんだけど・・・」
『においが残るくらい、近しい距離で飲んでたのね。』
「そういうことじゃなくてっ・・・」
どうしよう、どう説明すれば
Aさんを怒らせずに済むのかを
必死で考える。
そのうちにAさんは、静かにパソコンを閉じて。
『もう寝る。おやすみなさい。』
「待って、ちゃんと・・・」
Aさんの腕を掴んで引き寄せようとしたら
力いっぱい振り払われた。
『そんな服着て触らないで！！！』
ああ、泣かせた。
そう思ったけど、すぐに俺に背を向けたAさんは
寝室に走っていて、ガチャリ、と鍵をかけた。
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遥(プロフ) - アキネコ。さん» 待ってて下さるなんて嬉しいです( *´艸`)脳内ではスノくんたちが我先にと出番を待っている状態なので...文字起こし頑張ります😊 (9月17日 20時) (
レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ。(プロフ) - えぇ!?!?もう�圭�わりですか！？早かったです！！まだまだあるんです…！？�犬眤圓辰討泙后�！！頑張ってください！！ (9月16日 21時) (レス) @page48 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - レモンさん» 嫉妬魔の岩本君も大好きな設定なのですが、私が書くとちょっとアブナイ方向に走ってしまいそうでｗｗｗ胸キュンストーリーにとどめておけるように、岩本君にはよ〜く言って聞かせたいと思います(笑)あ、そうやって彼女ちゃんに毎回叱られてるのかな( *´艸｀)なんて♡ (9月6日 11時) (レス) id: 1034983af3 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - レモンさん» 恋愛偏差値の低い←阿部くんと大人の彼女、私のお気に入りです( *´艸｀)阿部くんの理屈っぽくて要領の悪いところを、ちゃんと愛してる彼女が逆に愛おしくなってしまって、次々とお話が浮かんでしまうカップルです(*^-^*) (9月6日 11時) (レス) id: 1034983af3 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - レモンさん» わぁぁぁぁ！ありがとうございます！（感激！）じっくり読んで下さったことがわかる、丁寧な感想をいただいて...ホントに嬉しいです。あれ？私、解説書いたっけ？っていうぐらい、阿部くんと彼女の心情を読み取って下さって、感激しております( ;∀;) (9月6日 11時) (レス) id: 1034983af3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2023年8月21日 12時
