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ｓｉｄｅA
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「・・・せっかく会えたのになぁ。」
もう、だいぶ走った。
近くに公園を見つけて、ベンチに腰を下ろす。
ランニングマシーンでは軽く走れるスピードだと思ったけど
今日はパンプスがこすれて、かかとに血が滲んでる。
”帰る”って言って出てきたんだから
電車に乗ってしまえばよかったのに
でもひたすら走り続けたのは
ひどいことを言ってしまった自分を戒めたかったのと
心のどこかで、照くんに追いかけて欲しいって思ってたから。
もう色々ぐちゃぐちゃで、心の中を整理しようと思っても
一番に思うことは、やっぱり
照くんが好きってことで。
自分から出てきたくせに、会いたくて会いたくて
せっかく止まった涙が、また溢れてきた。
「・・・照くん・・・・」
『なに？』
無意識に呼んだ、愛おしい人の名前に反応があって
反射的に顔を上げたら
息を切らした照くんが、立っていた。
「・・・なんで？」
『ごめん。俺が悪かった。』
ベンチに座る私の目の前に、すっと腰を落として
大きい照くんの視線が私を見上げる。
『帰ろ。』
「・・・でも・・・」
『今日は、俺んちで過ごす約束だったじゃん。』
・・・あんなにひどいこと言ったのに
サラッと許されてはいけない気がして
返事に戸惑う。
『いつも、我慢させてごめん。』
「え・・・」
『それなのに俺、今日ひどいこと言ってごめん。』
「・・・私も、ごめんなさい。」
『いいの。Aは謝んなくて。』
スッと立ち上がって、私の頭をポンポンってしたら
私の腕を優しく掴んで立ち上がらせてくれる。
「・・・った・・・」
『・・・ん？ねぇ、血ぃ出てんじゃん！』
「・・・ごめん。」
落ち込む私の顔を覗き込んだ照くんは
”ふはっ”って笑って
『こんな靴でガチで走るからじゃん、ほら。』
私に背を向けてしゃがみこむから、戸惑う。
『そんなんじゃ歩けないでしょ？ほら。』
大きな背中を向けられて
優しくなんかされたら、もうそれに甘えるしかなくて
そっとパンプスを脱いで
照くんの背中に、身を預けた。
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遥(プロフ) - アキネコ。さん» 待ってて下さるなんて嬉しいです( *´艸`)脳内ではスノくんたちが我先にと出番を待っている状態なので...文字起こし頑張ります😊 (9月17日 20時) (
レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ。(プロフ) - えぇ!?!?もう�圭�わりですか！？早かったです！！まだまだあるんです…！？�犬眤圓辰討泙后�！！頑張ってください！！ (9月16日 21時) (レス) @page48 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - レモンさん» 嫉妬魔の岩本君も大好きな設定なのですが、私が書くとちょっとアブナイ方向に走ってしまいそうでｗｗｗ胸キュンストーリーにとどめておけるように、岩本君にはよ〜く言って聞かせたいと思います(笑)あ、そうやって彼女ちゃんに毎回叱られてるのかな( *´艸｀)なんて♡ (9月6日 11時) (レス) id: 1034983af3 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - レモンさん» 恋愛偏差値の低い←阿部くんと大人の彼女、私のお気に入りです( *´艸｀)阿部くんの理屈っぽくて要領の悪いところを、ちゃんと愛してる彼女が逆に愛おしくなってしまって、次々とお話が浮かんでしまうカップルです(*^-^*) (9月6日 11時) (レス) id: 1034983af3 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - レモンさん» わぁぁぁぁ！ありがとうございます！（感激！）じっくり読んで下さったことがわかる、丁寧な感想をいただいて...ホントに嬉しいです。あれ？私、解説書いたっけ？っていうぐらい、阿部くんと彼女の心情を読み取って下さって、感激しております( ;∀;) (9月6日 11時) (レス) id: 1034983af3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2023年8月21日 12時
