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「ユリちゃん.....」
翔と二宮くんに支えられた相葉くんは
声にならないような声で
ユリちゃんのそばまで近づいていった。
いつもケラケラ笑ってるユリちゃんが
まるでお人形のようで。
足が竦む。
ユリちゃんの、華奢な肩から細い腕にかけて
ぐるぐるまかれた真っ白な包帯は
見るだけで、胸の奥をえぐり取られそうになる。
色白で小さなほっぺが赤く腫れてて。
どんなに怖い思いをしたんだろうと想像しただけで
お腹の奥がズシンと重くなった。
後ろで見ていた先生が
ふと何かを思い出したように
「あぁ、そうだ。
彼女は、アスリートか何かなのかな？」
私たちに問いかけたけど
心当たりのない私たちは、みんなで顔を見合わせるばかりで。
「.....普通の、女子大生だと思いますけど.....？」
そんなふうに答えるしかなかったんだけど。
「そう？
警察の人に聞いたんだけど、あの粘着テープ。
ものすごい力がないと、引きちぎるのはまず無理だって言ってたから。
彼女、ものすごい力の持ち主なのかな....と思って。
そうじゃないとしたら....愛の力....かな？(笑)」
先生は、相葉くんの様子を見て
状況を察したのか
相葉くんの背中を
ポンポン、と優しく叩いてから
部屋を出ていった。
「ユリちゃん.....
相葉くんを助けようと、必死でもがいたんだね.....」
大好きな人を想って、痛みをこらえて。
どれだけ辛かったのかなんて
私には想像しか出来ないけど。
ユリちゃんも相葉くんも
お互いがお互いを助けようと必死だったんだって事は
痛いほどわかった。
こんな状況、誰も望んではいないのに。
相葉くんは、肩を持ってくれていた翔と二宮くんから離れて
右足を引きずりながら
眠っているユリちゃんのベットに
膝から崩れ落ちるように寄りかかって。
包帯と点滴で繋がれた
ユリちゃんの細い指先を、そっと握り締めた。
「俺なんかのために....こんな酷いこと....っ.....」
それから相葉くんは
声にならない啜り泣きが止まらないまま
ユリちゃんのそばを離れられなくて。
「相葉くん....相葉くんもケガしてるんだし。
ちょっと休んだほうが.....」
見かねた翔が、後ろからそっと声をかけたけど。
「約束したんだ...二度と1人にしないって。」
相葉くんは、そう言いながら
止まらない涙を手のひらで何度も拭っていた。
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遥(プロフ) - まみ公さん» お疲れ様ー！6回！読み逃げありがとうございます！！トラブルばっかりの2人だったので、合鍵疑惑晴らしてイチャコラして欲しいですよねっ( *´艸`) (2021年12月20日 5時) (
レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
まみ公(プロフ) - 遥さん、おわったよー！６回。またまたまた、読み逃げしました←もう、確信犯！笑。ユリちゃん、勇気を出せてよかった…安田くんのおかげ！でも、なんで合鍵持ってるんだろって、私も気になるところです…がっ！さあ、これから絶対イチャコラするよね？待ってまーす！ (2021年12月19日 19時) (レス) id: b826214e69 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - さくさん» コメンテーターありがとうございました！！主役がブルンブルンにエンジンふかして待ってるので早く描いてあげなきゃ！！でもこのずっとお預け状態が楽しくなってきてる作者ですww (2021年12月19日 8時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - はい！DSHコメンテーターです！ユリちゃん、まーくん、本当によかった！！！これからはいい事言ってた翔くんの番かな！？(笑)これからもコメンテーターしていきますよお！ (2021年12月17日 22時) (レス) @page50 id: 22b2ab4ca6 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - さくさん» 落ち着け！まずは深呼吸！危うくこの作品の主人公が誰だか忘れるところだったよ！ギリセーフ！カッコいい翔ちゃん出てきて良かった。アッチの方は翔くんのシャワーが長引いているようですwww (2021年12月11日 21時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2021年11月13日 22時
