◆◇◆ D S H 5 ◆◇◆ 【S】

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「.....今日は、ベッドで一緒に寝よう？」



いつもは翔のために
ベッドの下にお布団を敷くけど。


せっかく縮まった距離また離すのは嫌で。



翔が、どんな反応をするのかわからなかったけど
先にベッドに入って誘ってみたの。



そしたら翔は
何も言わずに一緒にベッドに入ってきて。



横たわる私の頭の下に腕を入れて
腕枕してくれた。


ギュッと抱き寄せられて
翔の首元に頭をすっぽり埋めて。


ボディーソープの匂いが、
私の使ってるものなのに、翔の匂いに混じって
なんだか不思議な匂いがして
それだけでドキドキした。


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「翔は、いつもあったかいね。」


抱きしめられた体温が心地よくて
つい、そんな言葉を口走る。


でも翔は
それに対しては何も言わずに
髪の毛をさらりと梳いてくてた。


見上げたら視線があって
でもまたすぐに、逸らされる。



それなのに、抱きしめる腕の力は
ギュッと強くなって。

私を傷つけないように
優しくしてくれてるのがわかって

私も翔の腕に手を回して
キュッとしがみついた。


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「.....翔？」


翔の腕の中で、呼びかけてみるけど
翔は返事をしなかった。



いつもは、私の方が早く寝ちゃうから。
たまには翔の寝顔を眺めてみたくて

起こさないように、そっと
翔の腕の中から抜け出して。


翔の顔が、よく見える位置に身を起こした。


.....キレイな顔。



女の子たちが騒ぐのも
泉谷さんが好きになるのも
よくわかる。


そんな翔を、独り占めして
“好き”って言ってもらえたことって




すごく幸せなんだな....って、噛みしめる。



この先もずっと“好き”でいてもらえるように
私も、努力しなくちゃいけないんだよね.....



翔に守ってもらうだけじゃなくて
翔を助けてあげられるように。

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なぜかそんなことを思って。


気持ちよさそうに眠る翔の唇に
そっと自分のそれを重ね合わせた。





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