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扉が閉まるその瞬間、カレではない他の誰かに腕を掴まれる。
.........!!
私だけが外へ引っ張り出されたのだという状況を理解した瞬間には、他の男の人と一緒に走り出していた。
「........大野くん!？」
「黙ってもうちょっとだけ走って‼」
手を引かれたまま、ものすごい勢いで走る。
......なんで？どうして？
混乱と少しの期待を抱きながら、彼の手をギュッと握りしめた。
ヒールを履いた足が限界を迎えようとした頃、キレイなマンションが見えてきた。
「悪いけどちょっとだけ入ってくれる？オイラ一応テレビ出てる人だからさ(笑)」
そう言いながら大野くんは素早くエントランスのロックを解除する。
「ここ....大野くんの家なの....?」
「そう。いいから早く」
私が入ってもいいの？
と聞く間も与えず、エレベーターへ引っ張られる。
「ごめんね。さっきの男とやってること変わんないね(笑)」
上階へ向かう箱の中で、大野くんがポツリと呟いた。
エレベーターを降りて、右の通路の一番奥まで大野くんの後をついて行く。
部屋の扉を開けた大野くんに通され、扉を閉めたところで彼が口を開いた。
「っつーかさ。助けてよかったの？」
「........うん。あ....危ないところを助けて頂いて、ありがとうご.....」
「それはいいから。玄関先じゃなんだからさ、あがんない？」
.....いつもは柔らかい表情の大野くんが、こっちを見ない。
呆れてるよね。しかもこんな迷惑までかけちゃって.....
そう思ったら、恥ずかしさと申し訳なさいっぱいで、この場から消えたくなった。
「........あの。私、このまま帰るから....」
さっさと靴を脱いでリビングに向かった大野くんを呼び止めると、荷物だけを置いて戻って来る。
「Aさんさ、今連れ込まれそうになったんでしょ⁈フラフラ出てって、また会ったらどーすんの....？」
「.......すみません。もう少しだけ置いて下さい」
「.......どうぞ(笑)狭いとこだけど」
大野くんに通されたリビングは、全然狭くなくて、紫色のソファーとか、ハンモックチェアとか、統一感のない家具が置いてある。
「テキトーに座ってよ」
そう言われて、ガラステーブルとソファーの間に腰を下ろした。
「飲み直す....?」
「え？」
振り向くと、いつの間にか着替えを済ませた大野くんが、キッチンから声をかけてくれた。
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遥(プロフ) - タマさん» タマ様。ありがとうございます。タマ様のお言葉を励みに、次の作品も頑張って執筆したいと思います。 (2014年2月13日 18時) (
レス) id: f8eaebec01 (このIDを非表示/違反報告)
タマ(プロフ) - はじめまして。すごく面白かったです。 次も楽しみにしてます！ (2014年2月13日 16時) (レス) id: 6dde97940c (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - なぁな♪さん» なぁな♪様。コメントありがとうございます。お褒めの言葉を頂けて、嬉しい限りですT^Tホワイトデー編も頑張って書き上げたいと思っています。出来上がった時は、ぜひまた遊びにいらしてくださいね☆ (2014年2月8日 14時) (レス) id: f8eaebec01 (このIDを非表示/違反報告)
なぁな♪(プロフ) - はじめまして♪お話とっっても面白くて一気に読んじゃいました笑どのお話も嵐らしさが出ていて凄いなと思いました∩(´∀｀∩)ホワイトデー編も書いてくださるんですね！！今からとても楽しみですヽ(*´∀｀*)ﾉ (2014年2月8日 13時) (レス) id: 463a4dfe34 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - あいのん様。ステキなコメントありがとうございます(T ^ T)もう二宮さん、大好きな主人公ちゃんを繋ぎとめたくて必死です（笑）来月のホワイトデーには、さらにイケイケドンドンになって頂こうと思ってます(´･Д･)」あいのん様のコメントを励みに頑張ります。 (2014年2月3日 14時) (レス) id: f8eaebec01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2014年1月31日 14時
