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「あっま....何コレ？」
私が飲んでいたカクテルを横取りした大野くんが、吹き出しそうになりながら変な声をあげた。
「チョコレートリキュール....飲んだことない？この時期限定でバーテンさんが出してくれるの」
もう何年も通っている私は、ここのバーテンさんとすっかりお友達で、バレンタインの時期になると、一杯目は必ず出してもらっていた。
「.....そういや、あのバーテンのにいちゃん相葉ちゃんに似てんな....」
「それ....今頃気付く？」
「だって、オイラいちいち顔なんて見ねーもん(笑)」
「(笑)......そう。彼がね、バレンタインの時期になると作ってくれるの。」
「へぇ.....バレンタインねぇ」
そう言って大野くんは先ほど吹き出しそうになったチョコレートリキュールを、もう一口だけ飲んだ。
「......完全にチョコレートじゃん(笑)」
「これで酔っ払えるんだからいいの(笑)」
大野くんからグラスを奪い返して、リキュールを流し込む。
一緒にこんな事してる女の子が、彼にはきっと五万といる.....
自惚れちゃいけないと、同じグラスでお酒を飲める喜びと一緒に飲み込んだ。
「バレンタインかー。そっかー。」
大野くんが、ふとつぶやく。
「いっぱいもらうんだろうねー(笑)アイドルくんは。」
飲み干して氷だけにしたグラスをカランカラン鳴らして、
皮肉を込めて言ってみる。
「ねー。困ったねー(笑)」
なんて。
わかってたけど、ムカつく態度....
「もう何年もあげてないなー。バレンタイン」
最後にあげたの、いつだっけ.....
「あれ？あげてないの.....？ほら...」
「......ん？」
「フリンのお兄さん....(笑)」
「あのね、その笑顔で残酷なこと言うのやめてくれる....?」
「目一杯のやさしさや(笑)」
「......はいはいどうもありがとう(棒)」
あんなに辛かった事も、こんな風に笑って話せるのは、大野くんのおかげ。
もう私は、一人でも大丈夫。
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遥(プロフ) - タマさん» タマ様。ありがとうございます。タマ様のお言葉を励みに、次の作品も頑張って執筆したいと思います。 (2014年2月13日 18時) (
レス) id: f8eaebec01 (このIDを非表示/違反報告)
タマ(プロフ) - はじめまして。すごく面白かったです。 次も楽しみにしてます！ (2014年2月13日 16時) (レス) id: 6dde97940c (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - なぁな♪さん» なぁな♪様。コメントありがとうございます。お褒めの言葉を頂けて、嬉しい限りですT^Tホワイトデー編も頑張って書き上げたいと思っています。出来上がった時は、ぜひまた遊びにいらしてくださいね☆ (2014年2月8日 14時) (レス) id: f8eaebec01 (このIDを非表示/違反報告)
なぁな♪(プロフ) - はじめまして♪お話とっっても面白くて一気に読んじゃいました笑どのお話も嵐らしさが出ていて凄いなと思いました∩(´∀｀∩)ホワイトデー編も書いてくださるんですね！！今からとても楽しみですヽ(*´∀｀*)ﾉ (2014年2月8日 13時) (レス) id: 463a4dfe34 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - あいのん様。ステキなコメントありがとうございます(T ^ T)もう二宮さん、大好きな主人公ちゃんを繋ぎとめたくて必死です（笑）来月のホワイトデーには、さらにイケイケドンドンになって頂こうと思ってます(´･Д･)」あいのん様のコメントを励みに頑張ります。 (2014年2月3日 14時) (レス) id: f8eaebec01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2014年1月31日 14時
