好きって言わない。 J.Matsumoto×女子大生 ページ29
明日の10時に空港北側のカフェで。
Jからメールが届いたのは1時間前。
その直後から私は、クローゼット中の服を出して鏡の前でにらめっこ。
久しぶりにJに会える。
高校を卒業して日本を発って以来、私の姿をJは見ていない。
会っていないわけじゃない。
それは、一方的に、私の方がって事だけど。
日本の雑誌やドラマは、こっちにいても簡単に見られるから、私はJを見ない日はない。
これが当たり前すぎて、私がJと過ごした日々は嘘だったんじゃないかって思う事もある。
高校3年。受験生。
第一志望の大学は海外の医学部。
手が届かないわけじゃない。
周りからの賛成の声が....聞こえない。
二者面談で国内の大学を進められた私は苛立っていた。
父も母も、二人の兄も、私の家族はみんな医者。当然私も、医者にはなりたい。
だからって同じ道を歩まなくてはいけないなんて、おかしい。
海外には、この国よりも医者を必要としているところがたくさんある。
権力と派閥争いに埋れて生きる医者になるくらいなら、私は本当に必要とされる医者になりたい。
ずっとそう思っていた。
この時までは......
その日は小雨が降っていたけど、とにかく腹が立っていて、どうにでもなれっていう気分で歩いていた。
たぶん、ものすごい勢いで。
角を曲がったところで人とぶつかって、肘に鋭い痛みが走る。
「......ったー。」
「ごめんね.....どっかケガしてるとこ....ない？」
めっちゃイケメンなお兄さんに手を差し伸べられた....ラッキー.....
って思った瞬間、目を疑った。
そのお兄さんは、テレビや雑誌でよく見る人で、バスに乗っても電車に乗っても、嫌でも目に入ってくる人.....
「えぇ.....!?」
思わず声が出たけれど
「騒ぎになると困るから....」
人にばれたらマズイということは私にもわかったから、深々とお詫びを申し上げてその場を去った。
その後に気がつく。
......学生証がない。
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遥(プロフ) - タマさん» タマ様。ありがとうございます。タマ様のお言葉を励みに、次の作品も頑張って執筆したいと思います。 (2014年2月13日 18時) (
レス) id: f8eaebec01 (このIDを非表示/違反報告)
タマ(プロフ) - はじめまして。すごく面白かったです。 次も楽しみにしてます！ (2014年2月13日 16時) (レス) id: 6dde97940c (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - なぁな♪さん» なぁな♪様。コメントありがとうございます。お褒めの言葉を頂けて、嬉しい限りですT^Tホワイトデー編も頑張って書き上げたいと思っています。出来上がった時は、ぜひまた遊びにいらしてくださいね☆ (2014年2月8日 14時) (レス) id: f8eaebec01 (このIDを非表示/違反報告)
なぁな♪(プロフ) - はじめまして♪お話とっっても面白くて一気に読んじゃいました笑どのお話も嵐らしさが出ていて凄いなと思いました∩(´∀｀∩)ホワイトデー編も書いてくださるんですね！！今からとても楽しみですヽ(*´∀｀*)ﾉ (2014年2月8日 13時) (レス) id: 463a4dfe34 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - あいのん様。ステキなコメントありがとうございます(T ^ T)もう二宮さん、大好きな主人公ちゃんを繋ぎとめたくて必死です（笑）来月のホワイトデーには、さらにイケイケドンドンになって頂こうと思ってます(´･Д･)」あいのん様のコメントを励みに頑張ります。 (2014年2月3日 14時) (レス) id: f8eaebec01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2014年1月31日 14時
