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「なぁ.....Aはさ.....なんで、俺のこと信じられんの？」
隣に座ったあたしの右手の小指を握ったカズが、静かにつぶやいた。
「さっきの。カズもあたしと同じ気持ちだって信じてたっつったじゃん。なんで？」
あたしの小指を握って目線はそこに落としたままだから、カズがすごく寂しそうに見える。
「なんでって......それしか......あたしは信じるられるものがなかったから」
「.....それしかって....？」
「だから......カズは何も言ってくれないし....どんどん遠くに行っちゃうし.....あたし自身が信じてないと、もうカズのこと好きでいられなくなりそうだったの....」
こんなこと言ってもいいのか不安になって、カズの事が見られない。
「それでも....カズの事好きでいたかったの.....」
カズの迷惑にならないように、嫌われないように、ずっとずっと自分の気持ちを隠してきたのに。
カズがあたしの事を「好き」と言ってくれたのは嬉しかったけど
だからってこれからどうやってカズと向き合って行けばいいのか、本当は不安で......
「.....ごめん」
カズがあたしを抱きしめる。
「俺ばっかが好きだって思っててさ.....お前の気持ちなんて、全然考えてなかったわ....ごめん」
そう言ってカズは、あたしの首元に顔を埋めて、これまでよりもきつく、あたしを抱きしめた。
「Aも....ずっと同じ気持ちでいてくれたって、気づかなくてごめんな」
カズが、やさしい。
これまでだって、やさしかったけど、
今までとは違う、あたしが独り占めしても許される「やさしさ」
もう、テレビの中のカズを、悲しい気持ちで見なくてもいいんだ。
そう思ったら自然に涙が溢れていて、あたしを抱きしめたカズに、ぎゅっとしがみついていた。
「俺さ....お前の事、ちゃんとする。もう今までみたいに後悔ばっかりしたくないからさ......」
あたしを抱きしめたままのカズが顔だけ起こして、あたしのおでこにくっつける。
「.....だからさ。ずっと俺のそばにいてよ。」
夢にだって見たことないような言葉をカズに囁かれて、あたしはものすごく混乱してる。
だけど....幸せだ。
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遥(プロフ) - タマさん» タマ様。ありがとうございます。タマ様のお言葉を励みに、次の作品も頑張って執筆したいと思います。 (2014年2月13日 18時) (
レス) id: f8eaebec01 (このIDを非表示/違反報告)
タマ(プロフ) - はじめまして。すごく面白かったです。 次も楽しみにしてます！ (2014年2月13日 16時) (レス) id: 6dde97940c (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - なぁな♪さん» なぁな♪様。コメントありがとうございます。お褒めの言葉を頂けて、嬉しい限りですT^Tホワイトデー編も頑張って書き上げたいと思っています。出来上がった時は、ぜひまた遊びにいらしてくださいね☆ (2014年2月8日 14時) (レス) id: f8eaebec01 (このIDを非表示/違反報告)
なぁな♪(プロフ) - はじめまして♪お話とっっても面白くて一気に読んじゃいました笑どのお話も嵐らしさが出ていて凄いなと思いました∩(´∀｀∩)ホワイトデー編も書いてくださるんですね！！今からとても楽しみですヽ(*´∀｀*)ﾉ (2014年2月8日 13時) (レス) id: 463a4dfe34 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - あいのん様。ステキなコメントありがとうございます(T ^ T)もう二宮さん、大好きな主人公ちゃんを繋ぎとめたくて必死です（笑）来月のホワイトデーには、さらにイケイケドンドンになって頂こうと思ってます(´･Д･)」あいのん様のコメントを励みに頑張ります。 (2014年2月3日 14時) (レス) id: f8eaebec01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2014年1月31日 14時
