ハルランマンノ ○A○RA○SHI○ (ページ10)

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最近のAは、

俺の思ってることを全て見透かしてるみたいで

なかなか俺のペースに持っていけない。

いや、最近じゃないな。

たぶん昔からAは全てお見通しで

その上で俺のそばにいるんだって思う。

「......A。」

洗濯物をたたみ始めたAの背中に

ぺたんとくっついて

「.....やっぱベッド行こ。」

って言ったら

「......わかったから(笑)

ちゃんと寝る準備してからね。」

「だめ。今すぐ.....」

そう言ってシャツの裾から手を入れると

「......もう。ちょっと待ってよ。」

そう言って立ち上がると

リビングのテーブルに置いてあった

俺のゲーム機を持ってくるA。

「......はい。

終わるまでここに座っててね。」

って言って、俺にゲーム機を預けた。

「......子供かよ。」

あからさまに不機嫌な顔してやったのに

Aは楽しそうに笑ってて

てきぱと片付けを再開する。

仕方ないから寝る時に襲ってやろうと

すんなり諦めて

Aの隣でゲームを始めることにした。

いつの間にかウトウトしてた俺は

Aが風呂に入ってるなー

とか

髪乾かしてるなー

とか

気配で感じとっていて、

半分寝てる状態。

その時、Aの携帯が鳴って

わざわざ寝室で電話を取ったのが気になって

目が覚めた。

「......もしもし。お疲れ様ー。

......うん。大丈夫。」

......誰からだ？

別に気になってた訳じゃないんだけど

扉閉めてても声が筒抜けだし

最初は勝手に耳に入ってきただけだった。

「......来週から引き継ぎだよね。

なんでウチらが行かなきゃなんないんだろ.....」

.....やっぱ行きたくねぇって思ってんのか(笑)

「......石田くんは引っ越すの？」

......!!

「......そっか。

じゃあマンションも決まったんだ。

いいなー。」

石田....?

引っ越す.....?

「......そっかぁ。

私もそうしよっかなー....うん。

結婚の事考えたらその方がいいよね。

....じゃあとりあえず、

明日の資料は.....」

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