ハルランマンノ ○A○RA○SHI○ (ページ36)

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ソファーに寝転んだサトシの横に座って、切りたての髪を撫でると

肩にかかった私の髪を

寝転んだまま指で解いたサトシが

「......Aさん。

このネックレス、誰かにもらったんでしょ(笑)？」

ふと思い出したように指差したソレは

確かにもらったモノだけど、いつ誰にもらったのかすら覚えていないくらいのレベル。

「......取引先の重役の方に頂いたんだったかなぁ....。」

適当に取り繕っていたら

「んはは(笑)やっぱり。

あんまりAさんぽくないもん。」

サトシはそう言って笑ってた。

「最近のサトシは、持ち物検査ばっかりね。」

先週の車といい、今日のネックレスといい.....

決して嫌なわけじゃない。

でも、サトシにどこまでも疑われているようで

寂しい......。

「......んふふ(笑)ごめんね。

なんか、気になっちゃう。」

頭の後ろに添えられたサトシの腕に引き寄せられて

ソファーに寝そべるサトシの上に乗りかかる。

「......信じて、くれないの？」

そうじゃない。って言葉が欲しくて

サトシの胸に身を預けると

「だからぁ(笑)

信じてないのはAさんの方でしょ？」

そう言って、私の頭をポンポンと撫でた。

「......なんで、そうなるのよ....。」

トクン、トクンときこえる

サトシ胸の鼓動が愛おしくて

そこに耳をつけたまま、目を閉じた。

「なんでだと思う？」

そう言ったサトシが、私の髪をサラサラと解いた。

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